クリスタル横丁

□一日局長
2ページ/3ページ

WPO局長室


ウィーン(扉が開く)


キング「殿、お待ちしておりました」
セブン「誰が殿だ。何を勝手に座っているんだ」
キング「温めておきました」
セブン「私が誰かが座った後の席に残る体温が嫌いなのを知らいないとは言わせないぞ」
キング「フッ、それを見越して座布団を懐に入れておいた」
クラウド「それも十分お前の体温残ってるだろ」
キング「更にそれすらも見越して誰も座っていない座布団を用意しておいたぞ(ドヤァ)」
クラウド「無駄な事すんな!!!」

セブン「はぁ、全く・・・とりあえず仕事をするとしよう」
ティーダ「一体何をするンスか?」
セブン「社員が持ってくる書類の仕分けと私の書類整理だ。後は緊急時の指示を出すだけだ」
ジタン「結構地味だな〜」
セブン「局長の仕事なんてものは案外地味なものだぞ。逆に派手だと色々心配になるだろう?」
ジタン「ま〜な〜」
セブン「だから今日は何も起こらない事を祈るよ」
ティーダ「あ、それフラグッス」


ウィーン


エーコ「大変よ大変よ!」
セブン「どうしたんだ?」
エーコ「サイファーとナインが訓練室で大喧嘩してて訓練室を破壊する勢いよ!」
セブン「クイーン、キスティス」
クイーン「了解です」
キスティス「すぐに沈めて来るわ」

クラウド(“しずめる”の漢字違くね・・・?)

シェルク「大変です」
セブン「今度は何だ」
シェルク「怪しい訪問販売が来ました」

ネロ助「怪しい訪問販売とは失礼な」
ヴァイス吉「どこからどう見ても正当な訪問販売だろうが」

クラウド「アウト―!名前の後ろに適当な名前つけてもアウトー!!!」
セブン「ティーダ、そこで相手してやっててくれ」
クラウド「いや追い返せよ!!」
ティーダ「あーた、安くしてくれないと買わないわよ?」
クラウド「おばさん口調で相手しなくていいんだよ!」

ネロ助「大丈夫ですよ奥さん。今日ご紹介するのは―――」

クラウド「帰れ!!!」

エーコ「大変よ!!」
セブン「次は何だ」
エーコ「今日の食堂の目玉は焼きそばパンよ!」
セブン「クラウド」
クラウド「俺っ!?」
セブン「お金は後で払う。だから頼んだ」
スコール「その必要はない」
セブン「ん?どういう事だ?」
スコール「昼になれば分かる」
セブン「?」

キスティス「大変よ!」
セブン「どうした」
キスティス「休憩室のテレビが映らなくなったわ!」
セブン「クラウド」
クラウド「また俺!?そんなん叩けばなんとかなるだろ!!」
キスティス「薄型なのに?」
クラウド「じゃぁ修理出しとけ!!」

クイーン「緊急事態です!」
セブン「どうした」
クイーン「ネロとヴァイスが別の訪問販売員を名乗ってやって来ました」
クラウド「またかよ!!」
セブン「クラウド」
クラウド「面倒だからって全部俺に投げんな!!」

ネロ兵衛「訪問販売でーす」
ヴァイス太郎「これを使えば今日から俺みたいな筋肉になれるぞ」

クラウド「帰れ!!!」



そしてお昼



セブン「はぁ・・・午前中だけでも疲れたな」
クラウド「そりゃ俺のセリフだよ」
セブン「指示を出す方の身にもなってくれ」
クラウド「全部丸投げされる俺の気持ちにもなってくれ!」
ティーダ「まぁまぁ、クラウドはいつもの事じゃないッスか」
ジタン「そーそー。セブンは今日初めての局長代理だから緊張してるんだぞ。ちゃんとその気持ちは汲んでやらなくちゃ」
クラウド「俺の気持ちもちゃんと汲み取ってくれ」

スコール(屍くらいは拾ってやるさ)

クラウド「屍言うな」
セブン「それより昼はどうなるんだ?」
エース「丁度今来たぞ」
セブン「来た?何が来たんだ、エース?」

リノア「おハロー」
ティファ「こんにちは」
ガーネット「こんにちは」
ユウナ「お昼のデリバリーに来ました」
デュース「セブンさん、調子はどうですか?」

セブン「クリスタルヘブンのメンバーじゃないか。どういう事だ?」
エース「リノアたちにお願いしてお昼のデリバリーサービスをしてもらったんだ」
セブン「してもらったんだって、仕事の邪魔をしちゃ駄目じゃないか」
ガーネット「私たちみんな、今日はお休みの日だから気にしなくて大丈夫よ」
セブン「休みだったら尚更ダメじゃないか」
リノア「みんな楽しんでやってるから気にしない気にしない」
ユウナ「それより準備しちゃうね」
セブン「お、おい・・・!」


ガチャガチャガチャ(どんどん準備されていく)


ジタン「セブン、ここはガーネットたちの厚意に甘えようぜ」
セブン「そう言ってお前たちはガーネットたちのメイド服姿を見ていたいだけだろう」
ジタン「バレたか」

ティファ「それじゃぁハンバーグプレートを作るわね」
クラウド「手伝おう」

リノア「私はスープを作るね」
スコール「リノア、鍋の柄が引っ掛からないようにな」

ガーネット「私は紅茶を入れるわね」
ジタン「俺も準備を手伝うぜ」

ユウナ「じゃぁ私はサラダを作ろうかな」
ティーダ「千切りは任せるッス!」

デュース「私はパンを焼きながらデザートを作りますね」
エース「パンは僕が見ているからデュースはデザート作りに専念してくれ」

セブン(私は何を見せられているんだ・・・?)



そして・・・



セブン「ふぅ・・・美味しかったよ、ご馳走さま」

ティファ「お粗末様」
リノア「それじゃぁ撤収〜!」
ガーネット「またいつでも呼んでね」
ユウナ「いつでもデリバリーに来るから」
デュース「それじゃぁ午後も頑張って下さいね、セブンさん」

セブン「ああ、ありがとう」


ウィーン(クリスタルヘブンメンバーが撤収する)


ジタン「セブン、またデリバリー呼んでくれよ」
セブン「分かった、お前たちがいない時に呼ぶよ」
ジタン「シッッット!!」

シンク「大変たいへ〜ん」

セブン「どうしたんだ?」
シンク「えーっとね、町の近くで決闘が起きるみたい」
セブン「そうか」

・・・・・・

・・・・・・

セブン「・・・ん?決闘?何の?」
シンク「ベヒーモスとモルボルとルブルムドラゴンだよ〜」

・・・・・・

・・・・・・

セブン「全隊員に通達!凶暴な三種族のモンスターを討伐すべく直ちに出撃準備をせよ!住人への避難勧告も忘れるな!」

シェルク「三種族の決闘の位置を特定。町の南の方に続々と集まっています」

クイーン「全軍の戦闘準備完了。いつでも出撃出来ます」

エーコ「住人への避難勧告完了!町のシールドも強化しておいたわよ!」

キスティス「迎撃ミサイル及びレーザーの発射準備完了よ」

ティーダ「緊急食糧のパンの回収と格納も完了ッス!」
クラウド「余計な報告すんな!!」

セブン「全軍出撃!絶対にモンスターを町に近付けるな!!」











そして・・・


セブン「はぁ・・・疲れた・・・」
シンク「お疲れ様〜セブン。大変だったね」
シェルク「大変どころか地獄絵図でしたね」
クイーン「モルボルの臭い息」
エーコ「ルブルムドラゴンのブレス」
キスティス「ベヒーモスの突進」
シェルク「アルケオダイノスの乱入」

四人「まさに地獄絵図」

セブン「死者が出なかったのがせめてもの救いだな」
エーコ「大きな怪我をした人もいなかったしね」
クイーン「では、私たちは先に帰りますね」
セブン「ああ、お疲れさん」
エーコ「お疲れ様〜」
シェルク「お疲れ様です」
キスティス「お疲れ様」


ウィーン(扉が閉まる)


セブン「はぁ・・・本当に疲れた・・・」

ケット・シー「お疲れさんです」

セブン「ああ、お疲れさん。今起動したのか?」
ケット・シー「ええ、どないなったか気になりましてね」
セブン「見ての通りさ。リーブの大変さを身に染みて感じたよ」
ケット・シー「いやぁ何があったかは後日聞きますが絶対僕が日常で味わってる大変さと違うと思いますわ」
セブン「お土産、いいの買ってきてくれよ」
ケット・シー「勿論ですわ。お茶も僕が入れるからセブンさんはゆっくりしてて下さい」
セブン「ああ、楽しみにしてるよ」











END





→後書き
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ