クリスタル横丁

□一日局長
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WPOの局長室。
この部屋ではいつものようにリーブが仕事をしていて、セブンが局長机の近くに備え付けられている来客用ソファでお茶を飲みながらケット・シーと寛いでいた。
穏やかで静かな時が流れていたが、それをリーブが口を開いて破る。

リーブ「セブン、ちょっと宜しいですか?」
セブン「何だ、リーブ」
リーブ「明後日お休みを頂こうと思うのですが私の代わりに1日だけ局長を務めてもらっていいですか?」
セブン「なっ!?私が局長!?きゅ、急に何を言ってるんだ・・・」
リーブ「一日やってくれるだけでいいんです。やる事も簡単な事務仕事だけでいいので」
セブン「そんな事言われてもだな・・・」
リーブ「普段私にしっかり休めと言っているのは。貴女でしょう?
    まさか貴女に限って無責任に言っていた訳ではありませんよね?」
セブン「・・・」






セブン「という訳なんだ」
シンク「へ〜」
ケイト「へ〜ってアンタ、そんな他人事みたいに」
デュース「じゃあ明後日はセブンさんが局長をやるんですね」
セブン「代理だがな」
サイス「んじゃ明後日はみんなでセブンに指示煽りまくろうぜ」
セブン「じゃあ明後日は遠慮なくサイスに指示を入れるよ」
サイス「ジョークだろジョーク」
クイーン「しかし代理と言えど重要な役割。良ければ手伝うわ」
セブン「ありがとう、クイーン。頼らせてもらうよ」

アレシア「なんだか楽しそうね」

ケイト「マザー!」
シンク「マザーだ〜!」
デュース「お仕事はもういいんですか?」
アレシア「ええ、今日の分は終わったからね」
サイス「聞いてくれよマザー。セブンが明後日局長代理をするんだ」
アレシア「局長代理?」
クイーン「リーブが有給を取る関係で代わりに局長を務める事になったんだそうです」
アレシア「そう、責任重大ね」
セブン「どうしてリーブは私に頼んだんだろう・・・私よりももっと相応しい人がいる筈なのに」
アレシア「そうかしら。私からしてみればセブン以外に適任なんていないと思うけど」
セブン「そ、そうかな?」
アレシア「ええ、そうよ。頑張って務めを果たしてきなさい。セブンの好きなおかずを作って帰りを待ってるわ」
セブン「マザー・・・!分かったよ、当日頑張るよ」
ケイト「セブンだけズル〜い!」
シンク「私たちの好きな物も作って欲しいな〜」
サイス「よし、お前らの好きな物はアタシとマザーが一緒に作っといてやるよ」
デュース「サイスさんそれもズルいです!」
クイーン「私もマザーと一緒に夕飯を作ります」
セブン「クイーンは当日私の手伝いをしてくれるんじゃなかったのか?」
クイーン「予定変更です。私もマザーと一緒におかずを作って貴女の帰りを待ちます(キリッ)」
セブン「キリッて・・・まぁマザーが一緒なら仕方ないか」











そして当日


セブン「行ってくるよ」
アレシア「ええ、頑張ってね」
セブン「うん。マザーの手作り料理、楽しみにしてるよ」


ガチャ


WPO社員一同「おはようございます、セブン局長」


・・・・・・

・・・・・・

・・・・・・


セブン「・・・何だ、これ」
クイーン「お迎えですけど?」
セブン「何言ってんのみたいに言わないでくれ」
サイス「ほらほら、遅刻すんぞ局長代理」
セブン「すまないが私も臨時有給を貰う」
ケイト「なーに言ってんの!ほらリムジンに乗った乗った!」
セブン「何でリムジンが来てるんだ!?」


バンッ!(リムジンに押し込まれてドアを閉められる)


ティーダ「よっ!」
ジタン「よっ!」
スコール「来たか」
クラウド「長い一日になるぞ」
エース「待ってたぞ、セブン」

セブン「・・・今すぐ下ろしてくれ」
クイーン「すいません、車を出して下さい」
セブン「逆だ、逆!」

ザックス「まぁまぁそう言うなって!安全運転で行くからよ!」
エアリス「音楽、何がいい?」

セブン「ペルソナ4の晴れの日に流れる・・・って、二人共何やってるんだ?」

ザックス「へ?運転手」

セブン「いやそうじゃなくて。ていうか運転出来るのか?」

ザックス「俺、こう見えてもゴールド免許なんだよ!」
エアリス「模範的な運転だって評判なんだよ?」

セブン「そこは乱暴な運転の方がまだツッコミに発展性があったな」

ザックス「そんじゃ、出発〜!」
エアリス「出発〜!」


ブロロロロロロロ・・・


ジタン「どうだ?クラウド」
クラウド「80点」
セブン「何の採点だ」
ジタン「ツッコミ」
セブン「いらない採点をするな。それから何で80点なんだ」
クラウド「声を荒げない点がマイナスだな」
セブン「そうか、次からは0点目指して頑張るよ」
ティーダ「な〜んでそんな後ろ向きなンスか!?」
セブン「むしろ前向きになれる奴なんているか?」

スコール(ボケに回ったらツッコミに回らなくて済んだがな)

セブン「ありがとう、スコール」
クラウド「スコールこの野郎!!」
ジタン「お前の思考は余裕で読めるんだから余計な事考えるなよ!」
スコール「俺のプライバシーはどこに行った」
ティーダ「いつからプライバシーがあると錯覚していた?」
クラウド「それ敵キャラのセリフだろ」
エース「卍解しなくて大丈夫か?」
クラウド「せんでよろしい」
ティーダ「えー?俺いつでも斬月行けるッスよー?」
クラウド「行くな!」
ジタン「氷輪―――」
クラウド「やめろ!!」
クイーン「ちょっと貴方たち、セブンが黙ったきりよ。もう少しセブンを絡めてあげて下さい」
セブン「ワザと黙ってるんだから無理に絡ませようとしないでくれ。それにクラウドの侘助楽しみにしてたんだぞ」
クラウド「ぜってーにしねーからな!!」
エース「頼む、命だけは・・・!」
クラウド「・・・」
エース「・・・」
クラウド「・・・」
エース「・・・」
クラウド「・・・」
エース「(´;ω;`)」
クラウド「・・・戦士が命乞いするものじゃないよ」
エース「(・∀・)」
クラウド「はぁ・・・」
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