クリスタル横丁

□悪の組織の試験始動
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それはとある昼下がりのこと。
WPOで世界の平和活動に勤しんでいたヒーローたちは束の間の休息を楽しんでいた。

「今日もモンスターいっぱい倒したな!」
「俺100匹くらい倒したッス!」
「勝ったな、僕は151匹倒したぞ」

(子供だな)

クラウド「WPOの休憩室で何やってんだ、俺ら」
ジタン「雰囲気壊すなよクラウド〜」
ティーダ「せ〜っかくいい感じだったのにさ〜」
クラウド「どっっっこもいい感じじゃなかっただろ。ていうか本当に俺たち何やってるんだ」
エース「何って前回作った悪の組織の試験始動だぞ?」
スコール「話を聞いてなかったのか?」
クラウド「悪いな、聞きたくなくて全力で耳を塞いでたよ」


ピコーンピコーンピコーン!!


クラウド「うおっ!?俺の携帯が勝手に鳴り始めたぞ!?」
スコール「情報部が遠隔操作で悪の組織が現れた時のアラームを設定したんだ」
クラウド「なにもんだよ情報部!!」


ウィーン!(扉が開く)


クイーン「悪の組織が現れました!出動です!」
クラウド「このアラームでもう知ってっから!」











そんなこんなでクリスタル横丁郊外


クラウド「郊外て・・・」
ジタン「街中でやったら迷惑だろ?」
クラウド「まぁ、そうだけどさ・・・」
ティーダ「それよりも現れたな!悪の組織マッチポンプ!」
エース「僕らが来たからにはお前たちの好きにはさせないぞ!!」


マッチポンプ全員『待っていたぞ!クリスタルヒーローズ!』


クラウド「オールスターで来たー!!!!」
スコール「まとめて片付けてやろう」
クラウド「まとめて片付けちゃダメだろ!!今回で全部終わるじゃねーか!!!
     大体お前らも何でまとめてかかってきてんだよ!?こういうのは一人ずつで来るもんだろ!!」

魔王キング「初回だし顔見せは必要だと思ったまでだ」

クラウド「魔王が初回で顔見せする為に出張ってくんじゃねーよ!!アジトで高笑いしてろ!!」

参謀トレイ「だから私だけで行くと言ったんですよ」

クラウド「参謀も来ちゃダメだろ!組織の頭脳が死んだらポンコツ組織の出来上がりになっちゃうだろ!!」

ダイヤ・ユフィ「だ〜からアタシたちが最初に出るって言ったじゃんか〜」
ハート・セルフィ「見てみぃ、クラウドがツッコミ死にしそうやで」
クローバー・リュック「大人しくみんなアジトにいなきゃ!」
スペード・ケイト「初回はアタシたちマッチポンプ四人衆がなんとかするからさ!」

クラウド「お前らいつから四人衆になったんだよ!?ていうか四人いっぺんに出てくるんじゃねぇ!!」

哀しき人造人間サイファー「オイゴラルーファウス!なんで俺の最初の装備の素材が段ボールなんだよ!!?」
パトロン・ルーファウス「最初から最高装備ではつまらないだろう?それに伸びしろがなくなってしまう」
哀しき人造人間サイファー「伸びる前に一瞬でお陀仏だわ!!」
幹部ナイン「ぷっ、段ボールだっせwww」
哀しき人造人間サイファー「脳筋野郎テメー!笑ってんじゃねーぞ!!」

クラウド「喧嘩は他所でやれ!!それからお前らも出てくるの早いんだよ!ついでに役職名が長くて鬱陶しいんだよ!!」

ライバル・ザックス「おーい、俺たちの出番まだかー?」
ライバル・エアリス「待ってるんだけどー?」

クラウド「ザックス!エアリス!アンタらの出番はまだまだ先だ!!」

ヴァイス「情けないな」
ネロ「やはり僕たちが手本を見せてあげる必要があるようですね」

クラウド「帰れ!!!!!」

キスティス「まさかオールブッキングしてしまうなんてね」
クイーン「あぁ!やはり私がスケジュール管理をしておくべきでした!しかし私はまだヒーローサイドにいる身・・・!」

クラウド「今こそ敵味方の垣根を越えて管理するべきだろ!!つか、スパイなら尚更やれるだろ!!」

クイーン「あまりしっかりしすぎるとやらせ感が半端ないかと思いまして」

クラウド「その結果がこのオールブッキングだろ!!」

クイーン「大体トレイが管理すればいいのよ」
参謀トレイ「嫌です。私はこれ以上このネタには関わりたくないので」
クイーン「何が不満なんですか?」
参謀トレイ「全部に決まってるじゃないですか!!無理矢理連れてこられた挙句に悪役サイドに入れられたんですよ!?」
クイーン「でも参謀じゃない。貴方に相応しいポジションでしょ?」
参謀トレイ「だからってやられ方があんまりじゃないですか!
      台本読みましたよ、ヒーローたちを沈める沼を作ってる途中で足滑らせて落ちて死ぬって!!」
クイーン「そんな内容だったかしら?」
シェルク「あ、すいません。それは第一候補です」
エーコ「他にも候補があって、スープレックスしようとしてぎっくり腰になったり、適当にサクッとやられたりとか」
参謀トレイ「どれも地味でつまらない死に方じゃないですか!!
      ていうか最後の適当にサクッとやられるってかなり酷くないですか!?」

クラウド「ええいもう黙れ!お前らもう黙れ!!とりあえず仕切り直ししろ!!」












そんな訳でまたWPOの休憩室


クラウド「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」(←息切れしてる)
エース「大丈夫か?」
スコール「あれだけ怒涛のツッコミをしたんだ、無理もない」


ピコーンピコーンピコーン!


ジタン「お、用意が出来たみたいだな」
ティーダ「今度こそみんなを信じて行くッスよ!」











そしてクリスタル横丁郊外


魔王キング『よく来たな、クリスタルヒーローズよ!』


ガシャン(←ロボットを操縦してる)


クラウド「だーからー!!!いきなりラストスパートに入るんじゃねぇって言ってるだろーが!!!!」


ドカァ!!(ロボに渾身の飛び蹴りを食らわせる)

ドカーン!!(爆破!)


キスティス「あぁ!マッチポンプ用のロボが!!」
エーコ「こんな早くに破壊しちゃダメじゃない!」
クラウド「こんな早くに乗ってくる奴が悪いんだろ!!」

魔王キング「また仕切り直しか・・・」
幹部ナイン「だから俺にやらせろって言ったろコラァ」

クラウド「操縦者の問題じゃねーんだよ!!」

魔王キング「仕方ない、また仕切り直しだな」
幹部ナイン「クラウドは注文が多いなぁオイ」

クラウド「お前らが雑過ぎんだよ!!」
ジタン「まぁまぁ、次が三度目の正直だからさ」
ティーダ「そうそう!大目に見るッス!」
クラウド「本当に大丈夫なんだろうな?」
エース「きっと大丈夫な筈だ」
スコール「そんな訳でテイク3に行くぞ」
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