クリスタル横丁

□回覧板
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商店街を抜けた先の道


セブン「本当にあちこちの道が何らかの理由で塞がれていたな」
キング「お陰でとんだ遠回りをする羽目になったな」

シンク「あ、セブンとキングだ〜。やっほ〜」
エルオーネ「こんにちは〜」

セブン「こんにちは、エルオーネ。シンクはエルオーネと何をやっているんだ?」

シンク「これからエルオーネとブリッツで遊んで来るんだ〜。セブンとキングもどう?」

セブン「誘ってくれるのは嬉しいがこれから私とキングは回覧板を回しに行くんだ」

シンク「回覧板?」

セブン「ああ。町内のイベントや連絡事項が載ったファイルだ。それを読んだら次の家の人に回すのがルールなんだ」

シンク「へ〜面白そう。今度私が回したいな〜」

セブン「その時は頼むよ、シンク」

シンク「うん。それじゃあ私達はこれで〜」
エルオーネ「またね」

キング「怪我しないようにな」
セブン「夕飯までには帰って来るんだぞ」

シンク「は〜い」
エルオーネ「今日は何する?」
シンク「タックルの練習しよ〜」
エルオーネ「賛成!」

セブン「シンクに友達が出来て良かったよ」
キング「ああ、楽しそうにしてるな、シンクは」
セブン「私もああいう友達を作ってみたいな」
キング「リーブはどうだ?それからケット・シーも」
セブン「リーブとケット・シーは同一人物みたいなものだろう?それに友達と呼ぶには随分な年齢差があるぞ」
キング「友達に年の差は関係ない。事実、俺とアーヴァインとヴィンセントはそうだからな」
セブン「ふむ・・・なら、今度リーブを友達と呼んでみるか」
キング「鳩が豆鉄砲を食らったような顔をするだろうな」
セブン「フフ、違いない」




リュック「そーいえば知ってる?最近聞いた噂なんだけどさ」
ユフィ「何々?お宝の噂?」
リュック「ううん、横丁のう・わ・さ」
セルフィ「今度はどんな噂なん?」
リュック「それがね、今度のもこわ〜いの」
ケイト「気になる気になる!どんなの?」

セブン「楽しそうだな、ケイト」

ケイト「あ、セブンとキング。何やってんの?」

キング「回覧板を回しに行く所だ」

ケイト「へー。アタシたちの家にも回覧板来るんだね」

セブン「町内に住んでるからな。私とキングはこれをクラウドの家に届けて来る」

ケイト「はいはーい。ちなみに今日の夕飯は何?」

キング「ハンバーグだ」

ケイト「やったぁ!!ハンバーグ!!」
ユフィ「いいね〜、ハンバーグ」
セルフィ「アタシらも今日ハンバーグにする?」
リュック「さんせ〜!デザートも付けよ〜!」
ケイト「いいな〜デザート。セブン、アタシもデザート欲しい!」

セブン「林檎でいいか?」

ケイト「うん!じゃ、また後でね」

セブン「ああ」
キング「林檎はウサギさんカットにするか」
セブン「そうしてくれ。シンクやジャック辺りが喜ぶ」




クイーン「あら、セブンにキングじゃない。何をしてるの?」

セブン「その言葉そっくりそのままバットで打ち返すよ。何をしているんだ」

クイーン「見ての通り、情報収集です」
キスティス「クイーンの勘が告げてるらしいのよ。図書館で何かネタになりそうなものがあるって」
シェルク「これからそれを確かめに行くんです」
トレイ「確かめに行くなら貴女たちだけで確かめに行って下さい!どうして私を巻き込むんですか!!」
エーコ「トレイは情報部の雑用係でしょ。付いて来て当然じゃない」
トレイ「いつから雑用係になったんですか!?」
キスティス「手土産として持ち込まれたその日からよ」
トレイ「補助じゃなかったんですか!?」
シェルク「補助も内包した雑用係です」
トレイ「意味が分かりません!」

セブン「はしゃいで怪我するなよ、トレイ」

トレイ「なにツッコむのが面倒になって投げやりな言葉をかけてるんですかセブン!!助けて下さい!」

キング「時には流れに従うのも大切だ」

トレイ「なにそれっぽいこと言って誤魔化そうとしてるんですか!!」
クイーン「さ、無駄話はその辺にして行きますよ」
トレイ「ちょ、やめて下さい!無理矢理引っ張らないで下さい!」

二人「夕飯までには帰って来るんだぞー」

トレイ「後で覚えてて下さいよ!!」

セブン「クイーンもトレイも楽しそうだったな」
キング「ああ、大はしゃぎだな」




デュース「あ、セブンさんとキングさん」

セブン「ん?デュースとユウナか。店はどうしたんだ?」

デュース「これからお使いに行くんです」
ユウナ「どうしてもウチで焼いたクッキーが欲しいっていうお店屋さんがいるからそこに卸しに行く所なの」

セブン「熱心なファンからのリクエストか」
キング「クリスタルヘブンのお菓子は美味いからな。無理も無い」

デュース「フフ、ありがとうございます」

セブン「それにしても、二人のその衣装は・・・不思議の国のアリスか?」

デュース「セブンさん当たりです!」
ユウナ「今日からお店で期間限定アリスキャンペーンをやってるの。
    それで私達五人はアリスモチーフの衣装を着てるんだ。
    他にもアリスモチーフの料理とかデザートもあるから暇な時に良かったら来てね」

キング「よし行くぞセブン!デザート制覇のミッションを受注した!」
セブン「勝手に受注するな。回覧板を届けてからだ。それより二人はその格好はエースやティーダに見せたのか?」

ユウナ「なんだか今取り込んでるみたいで・・・」
デュース「でもすぐに行くって言ってました」

セブン「また何かあったのか」
キング「俺たちが様子を見て来る。だからお前たちは待ってろ」

デュース「すいません、お願いします」
ユウナ「それじゃぁ、私達はこれで」

セブン「きっとまた面倒な事に巻き込まれているんだろうな」
キング「早目に行って様子を見て来るぞ」
セブン「ああ」













天空の一軒家


ジタン「のあぁっ!!」
エース「ぐはっ!」


ドサァアアッ!!


セブン「エース!ジタン!」
キング「何があった」

ジタン「セフィロスオーナーに追いかけられてるヴァイスが腹いせに俺たちを巻き込んで来たんだ・・・」

キング「・・・すまん」
セブン「お前は悪くないぞ、キング。お前がボタンを押してなければ今度はユフィが犠牲になっていたんだ」

エース「それより二人こそどうしてこんな所にいるんだ?」

セブン「回覧板を届けに来たんだ」

エース「そうか・・・回覧板を・・・それは僕が預かる。必ず・・・必ず生きてクラウドたちに渡してみせる・・・!」

セブン「そこまで深刻に言う程の事でもないぞ」


ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!!(壁にクラウドたちが激突する)


主人公三人「ぐふっ!」

ヴァイス「ぐはっ!!」

セフィロス「今日はこの辺にしてやろう」


キング(まさに悪魔だな・・・)


クラウド「ヴァイステメーこのやろう・・・」
スコール「俺たちを巻き込むな・・・」
ヴァイス「旅は道連れ世は情けだ」
ティーダ「使い方思いっきり間違ってるッス」
ヴァイス「要は道連れだ」
クラウド「ヴィンセントに代わってぶっ殺してやるよ」

セブン「その前にクリスタルヘブンに行ったらどうだ?ティファたちがアリス衣装を着てるらしいぞ」

クラウド「ティファーーー!!!」
スコール「リノアーーーー!!!」
ジタン「ガーネットーーー!!!」
ティーダ「ユウナーーーー!!!」
エース「デュースーーーー!!!」

セブン「驚く程に分かりやすいな」
キング「男とはそういう生き物だ」


シュワッ(闇からネロが現れる)


ネロ「大丈夫ですか、兄さん」
ヴァイス「ああ、なんとかな」
ネロ「帰りましょう、兄さん。兄さんの為にさっき肉を追加で沢山買いましたから」
ヴァイス「よくやった、ネロ」


シュワッ(ヴァイスとネロが闇に消える)


セブン「・・・」
キング「・・・帰るぞ」
セブン「ああ。なんだか無駄に疲れたな」
キング「帰りにクリスタルヘブンで何か奢る」
セブン「じゃあパンケーキ」
キング「飲み物は」
セブン「アイスコーヒー」
キング「回覧板は結構大変だな」
セブン「普通はこんなに大変じゃないと思うんだ」










END





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