クリスタル横丁

□海の準備
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食品売り場


エイト「俺の任務はバーベキューで使う食材と今日の夕飯の食材の調達」
ケイト「アタシの任務はバスの中で食べるお菓子と今日の食後のデザートの調達」
エイト「素早く」
ケイト「迷惑をかけないように」
エイト「どっちが早く買えるか」
ケイト「勝負だ!」


タタタタタタタタッ!!


エイト(たまねぎ、人参、キャベツ、椎茸、肉、肉、肉、肉、肉!!)

ティファ「あ、エイト」

エイト「ん?ティファか」
ティファ「お買い物?」
エイト「ああ、今度の町内『海の男大会』にみんなで参加するんだ。
    それで俺はバーベキューの食材の調達係をしてるんだ。それから夕飯の食材も」
ティファ「そうなんだ。偉いね」
エイト「そんな事はない。みんなで当番制でやってるからな」
ティファ「当番制かぁ。いいね、兄妹って。何だか楽しそう」
エイト「良い事ばかりじゃないけどな。勿論悪くないが」
ティファ「ところでエイト、そのキャベツはあまり良くないわ」
エイト「そうか?」
ティファ「ほら見て、葉の先がしなびてるし、こっちの葉なんかくたくただよ。こっちのみずみずしい方が新鮮で良いよ」
エイト「なるほど、勉強になるな」
ティファ「こっちのキュウリも棘が全然ないわ。色んな人が沢山触った証ね」
エイト「じゃあ、こっちの方がいいか?」
ティファ「そうね、そっちの方がいいわ。他にも―――」
エイト「あ、いや・・・もういい、ありがとう。助かった」
ティファ「え?・・・あ、ごめんね。余計なお世話だったよね」
エイト「そんな事はない。本当に助かったし勉強になった。ただ・・・」
ティファ「ただ?」
エイト「・・・」


チラッ(調味料のコーナーの方を見る)


クラウド「ティファと仲良くしやがってティファと仲良くしやがってティファと仲良くしやがってティファと仲良くしやがって」

ティファ「く、クラウド!?」
エイト「じゃ、俺はこれで」







その頃、ケイトは・・・


ケイト「ん〜、チョコレートは溶けちゃうしな〜。でもチョコがないとシンクが煩いしアタシも食べたいしな〜。
    かと言って溶けないタイプのチョコってあんまり売ってないし・・・いいや、グミで我慢してもらおっと」

ユフィ「おろ?ケイトじゃん!」

ケイト「ん?ユフィたちじゃん!」
セルフィ「ケイトや〜ん!」
リュック「お菓子買いに来たの?」
ケイト「まーね!町内『海の男大会』があるじゃん?それに兄妹みんなで参加しようってなってさ!
    それでアタシはバスの中で食べるお菓子と、今日の食後のデザートを調達してるって訳!」
ユフィ「へ〜」
リュック「アタシたちもそれ行くんだけどさ、当日一緒に遊ばない?」
ケイト「遊ぶ遊ぶ!パ〜ッとみんなで盛り上がろう!」
ユフィ「うっかり水着忘れんなよ〜?」
ケイト「な!?忘れる訳ないじゃん!そーいうユフィも忘れて一人体育座りしないように気をつけないさいよ?」
ユフィ「アタシはそんな間抜けな事しないも〜ん」
ケイト「ムムム・・・あ(ニヤリ)」
ユフィ「な、なんだよ、急に笑っちゃってさ」
ケイト「ねぇユフィ?」
ユフィ「なんだよ・・・」
ケイト「ヴィンセントも来るの?」
ユフィ「うぇえっ!?ななななななな何言って・・・!?」
セルフィ「それが来るんやで〜ケイト殿〜」
ケイト「ほほう?それは本当かのぅ?セルフィ屋や」
セルフィ「勿論でございますとも〜。ね?リュック屋殿?」
リュック「嘘偽りはないよ〜。なんたって今、ヴィンセントがアーヴァインとビビと一緒に水着選んでるんだもん」
ケイト「へ〜〜〜?そーなんだ〜〜?ユフィ、眩しすぎないようにサングラス買っといたら〜?」
ユフィ「ううううううるさいな!ヴィンセントはラッシュガードも買うんだよ!!」
ケイト「そんな事も知ってるんだ〜?」
ユフィ「アーヴァインと話してるのを聞いたんだよ!!」
ケイト「ユフィってさ、自分からヴィンセントにアピールする癖に他人に冷やかされると慌てるよね〜」
ユフィ「べ、別にそんなこと・・・!」
セルフィ「何言ってんねんケイト、そこが可愛いんやないの!」
リュック「そーそー。からかい甲斐もあるしね〜」
ユフィ「こら〜!アタシで遊ぶな〜!」
ケイト「ねぇねぇ、ヴィンセントまだ選んでるかな?」
セルフィ「ついさっき別れたばっかりやし、きっとまだ選んでると思うけど」
ケイト「ならちょっと様子見てこない?」
リュック「いいねいいね〜。じゃ、ユフィ、行こっか?」
ユフィ「行〜か〜な〜い〜!!」











ホームセンターエリア


セブン「炭とトング」
クイーン「バーベキューセットとクーラーボックス」

ナイン「おーおー、ウチの女共はテキパキと動くなぁオイ」
キング「俺たちは荷物持つだけで楽でいいな」
ナイン「だな。でもよぉ、テキパキしすぎてて怖いくらいぜコラァ」

クイーン「誰が怖いですって?」

ナイン「うぉっ、クイーン!」
キング「終わったのか?」
セブン「ああ、買い出しはこれで終わりだ」
クイーン「後はお会計を済ませるだけだから、その後は自由時間よ」
ナイン「やったぜコラァ!!」



そして・・・



セブン「さて、会計も済んだ事だし、この後はどうする?」
クイーン「そうですね、服を見に行きたい所ですけど一旦どこかのカフェで休憩しましょう」
セブン「そうだな。キングとナインはどうする?」
ナイン「俺たちは・・・あ?」
キング「・・・」
ナイン「どーしたんだよキング」
キング「・・・俺はこれに参加してくる」
ナイン「ああ?おーしゃてき大会?」
クイーン「『大射的大会』よ」
セブン「6階で催しがあるみたいだな。いいんじゃないか、行ってきて。優勝賞品もあるみたいだしな」
キング「行ってくる」
ナイン「面白そうだから俺も行ってくるぜコラァ」
クイーン「周りに迷惑かけないようにするのよ」
ナイン「分かってるぜコラァ」


クイーン「大丈夫かしら」
セブン「まぁ大丈夫だろう。キングもいる事だし。それより喫茶店に入ろか」
クイーン「そうね」
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