クリスタル横丁

□海の準備
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エースの家


シンク「おはよ〜」
ジャック「おはよ〜」
セブン「おはよう、シンク、ジャック」
サイス「おはようの時間じゃねーだろ。今何時だと思ってんだよ」
ケイト「二人共おっそい!アンタたちをずっと待ってたんだからね!」
シンク「あれ〜?今日なんか予定あったっけ?」
ジャック「さぁ?」
キング「ついさっき予定が出来た」
ジャック「なになに?どんな予定?」
トレイ「これです」
シンク「回覧板?」
ジャック「え〜っと、熱中症の注意喚起と『町内海の男大会のご案内』?」
ナイン「その海の男大会に参加するぞコラァ!」
シンク「えっ!?参加するの?」
クイーン「優勝者は新リゾート地『ハートオブキングダム』のスイートルームに泊まれるのよ」
ジャック「でもそれってこの間エースがクラウドたちと・・・」
エース「整地に行ってきた所だ・・・」
シンク「うわっ、目が死んでる」
デュース「大丈夫ですか?エースさん」
サイス「元気出せよエース。デュースが水着で色々サービスしてくれるってよ」
デュース「ええっ!?」
エース「ゴフッ!」


フワ〜(エースの魂が召される)


ケイト「あ、なんか想像して天に召された」
サイス「あっはは!」
エイト「エースで遊んでやるな。それより午後にみんなで海に行く為の買い出しに行くからシンクもジャックも支度をしろ」
ジャック「りょーか〜い!」
シンク「ラジャ〜」












そしてデパート


クイーン「それではペアに分かれて海の買い出しに行きましょう。
     買い出しが終わったら自由時間で、五時になったらまたここに集合するように」
ジャック「クイーンは相変わらず固いな〜」
ケイト「そーだよ、もうちょっと気楽に行こうよ!折角の買い物なんだしさ!」
クイーン「毎回大幅に遅刻して来る方たちが何か?」

二人「いえ、なんでもないです・・・」

セブン「まぁいいじゃないか。それより解散するぞ」











エースとデュースのターン


デュース「日焼け止めはこれだけあれば十分ですよね」
エース「後もう一本あった方がいいんじゃないか?ナインとかキングは体が大きくてすぐになくなるし」
デュース「それもそうですね。ではもう一本。レジャーシートの方はモーグリ柄とチョコボ柄がありますが―――」
エース「チョコボ柄!」
デュース「フフフ、聞くまでもありませんでしたね。LLサイズを2個ほど買っておきましょう。
     後は他に買う物はないのでお会計してきますね」
エース「僕が行ってこようか?」
デュース「いえ、私が行ってきますのでエースさんはそこの椅子に座って待ってて下さい」
エース「いいのか?」
デュース「はい。すぐに戻って来るので待ってて下さいね」
エース「ああ、ありがとう・・・はぁ」

デュース(エースさん、やっぱり疲れてるみたいですね。
     この間の海岸の整備も結構大変だったみたいですし・・・何かエースさんの癒やしになるものは・・・)

ガーネット「デュース?」
デュース「あ、ガーネットさん!お買い物ですか?」
ガーネット「ええ、今度町内で『海の男大会』があるでしょう?それの準備をしにジタンと来たの」
デュース「奇遇ですね、私もその大会に参加する為にエースさんたちとお買い物に来たんです。ただ・・・」
ガーネット「ただ?」
デュース「エースさん、ちょっと疲れてるみたいで・・・さっきも溜息吐いてて」
ガーネット「まぁ、そうなの?実はジタンもそうなの。
      私の前では全然そんな態度は見せないのだけど、でも一人になるとなんだかボーッとしてて」
デュース「ジタンさんもそうなんですね」
ガーネット「何かジタンの癒やしになる物はないかなって探してるのだけど、デュース知らない?」
デュース「実は私も探してるんです」

二人「う〜ん・・・・・・あ!」






エース「はぁ・・・」


スッ(椅子に座る)


ジタン「・・・」
エース「ん?ジタンか?」
ジタン「・・・お?エースじゃねーか。買い物か?」
エース「ああ、町内『海の男大会』に参加する為の準備をしに兄妹で来たんだ。そういうジタンも買い物か?」
ジタン「あぁそうだ。ガーネットと一緒にな」
エース「その割にはボーッとしてたがどうかしたのか?」
ジタン「いやぁ・・・イメージトレーニングしてたんだよ」
エース「イメージトレーニング?」
ジタン「ああ、ガーネットとの海のデートはどんなプランにしようってな」
エース「それでボーッとしてたのか」
ジタン「そういうエースは溜息なんか吐いてどうしたんだよ?」
エース「僕は・・・久しぶりに兄妹みんなで遊びに行くのが嬉しくて、当日が楽しみ過ぎて溜息が出るんだ。
    マザーがいないのは残念だけど、それでも兄妹たちと普通に純粋に遊びに行けるのが嬉しいんだ」
ジタン「そっか、オリエンスではそれどころじゃなかったもんな」
エース「ああ。だから今度の海は思いっきりみんなで楽しめたらって思ってるんだ」
ジタン「へへ、そうか。んじゃ、当日は俺が写真撮ってやるから思いっきり笑えよな」
エース「分かった。じゃあ、当日は宜しく頼むよ」

デュース「エースさん!」
ガーネット「ジタン」

二人「ん?」

デュース「これ、どうぞ」
ガーネット「プレゼントよ」
エース「クマの?」
ジタン「ぬいぐるみ?」
デュース「このクマさん、すっごく柔らかくて良い匂いがするんです」
ガーネット「ぎゅって抱きしめると凄く癒やされるのよ。こうやって」


ぎゅ〜(ガーネットとデュースがクマのぬいぐるみを抱きしめる)


ジタン「・・・!」
エース「・・・!」
デュース「ふぁ・・・」
ガーネット「癒やされるわね」
デュース「そうですね」
ガーネット「はい、ジタン」
エース「エースさん、どうぞ」
ジタン「・・・いや」
エース「・・・いい」
デュース「あ、やっぱり・・・」
ガーネット「男の人がぬいぐるみなんて・・・」
エース「そうじゃないんだ」
ジタン「勿論受け取るけど、このクマはガーネットたちが抱きしめてくれ」
ガーネット「どうして私達が?」
ジタン「いいからいいから、ホラもう一回抱きしめてくれないか?」
ガーネット「こう?」
デュース「ですか?」


ぎゅ〜


ジタン&エース(癒やされる・・・!)


クマに癒やされるガーネットとデュースに癒やされるジタンとエースなのであった。
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