クリスタル横丁

□海岸解放作戦
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とある海


クラウド「ここか」
スコール「ここだな」
ジタン「ここなのか」
ティーダ「ここッスね」
エース「ここみたいだな」

五人「はぁ・・・」

クラウド「借金返済の道程その1、か」
ティーダ「前回のカジノの馬鹿騒ぎで容赦なく弁償とか使用料金請求されたもんな〜」
ジタン「お陰で借金地獄のタダ働きだぜ」
スコール「どうしてこういう展開になると気付けなかったのだろうな。今までの経験が全く活かされなかった」
エース「しばらくなかったから感覚が鈍っていたんじゃないかと思う」
ジタン「もう今更どーだっていいだろ。それより何するんだ?ゴミ拾いか?」
スコール「整地だ」
ジタン「んー、整地だな」
クラウド「ちょっと待て!整地ってどーいうこった!?」
スコール「そこのホテル建設予定地の草刈り、砂浜の整備と遊泳区域の確保とモンスター駆除だ」
クラウド「遊泳区域の確保とモンスター駆除はいいとしてと他は俺たちのやる事じゃないだろ!
     専門の業者にやらせるべき分野だろ!!」
スコール「嫌がらせだそうだ」
クラウド「だと思ったよ・・・」
ティーダ「そう落ち込まずに頑張ろうぜ!お昼にユウナたちが弁当持って来てくれるらしいからさ!」
ジタン「マジか!?」
エース「そういえばデュースが可能であれば海に入りたいって言ってた気がするな」
ジタン「何だと!?」
エース「あ、いや、でも多分無理だろうから海に入るのは期待しない方がいいと言ってきたんだが、不味かったか?」
ジタン「いや、それでいい。むしろその方がいい」
エース「?」
ティーダ「いいッスか、ユウナたちはきっと海は入れないだろうと踏んで水着を持ってこない」
ジタン「ところが、俺たちがメチャクチャ頑張ったから海に入れるというサプライズが生まれる」
ティーダ「ティファやリノアのような活発タイプが我慢出来なくなって服のまま海に入る」
ジタン「そこにガーネットたちも続いて入り、私服のまま入るというどこかエロくありながらも美しい光景がそこに・・・!」
エース「なるほど、そういう計算か」
ジタン「悪くないだろ?」
エース「ああ、そうだな」
クラウド「くっちゃべってないでさっさと終わらせるぞ」
スコール「なんとしてでも昼前に終わらせるんだ」
エース「珍しいな、あの二人が、特にクラウドがツッコミをしないであんな事を言うなんて」
ジタン「そりゃぁティファが海に入るのを期待してんだよ。あわよくばラッキースケベ狙ってるからな」
クラウド「狙ってねーよ!!」
ジタン「じゃあ何で目逸らしてんだよ!?」
クラウド「日差しが眩しいんだよ!!」
ジタン「嘘付け!ぜってー嘘だ!!」
スコール「バカ言ってないで早く作業をしろ」


そして・・・


クラウド「ホテル建設予定地の草刈りは終わったぞ」
ティーダ「魔法使ってチョチョイのチョイだったッス」
スコール「ご苦労だ。こっちも砂浜の整備が終わった。後は遊泳区域の確保だ」
ティーダ「俺が隊長になって率先して頑張るッスよ!」
ジタン「頼んだぞ!俺たちは浅瀬で水の掛け合いやってるからな!」
クラウド「お前も働け!!」
ジタン「ちょっとした冗談じゃねーか」
ティーダ「そんじゃ、隊長が突撃するであります!」


ザッパァーン!!


ジタン「よし、ティーダが入った事だし、俺たちも―――」


ザブザブザブザブ―――

ザッパァーン!!


ティーダ「ぷはぁっ!!!」
エース「ティーダ!?」
スコール「何があった」
ティーダ「いいいい今すぐ!今すぐ逃げるッス!!」
クラウド「凶悪なモンスターでもいたのか?」
ティーダ「モンスターなんて生温いもんじゃないッス!あれは―――」


ザッパァーン!!!


ティーダ「半魚人ッス!!」

ヴァイス「フッ」(←何故か下半身が人魚の尾ひれになってる)

ジタン「でたーーーーー!!!?」
スコール「おぞましいものが出て来たな・・・」
エース「夢に出て来そうだ・・・」
ヴァイス「貴様ら、ここで何をしている?」
クラウド「その言葉そっくりそのままバットでさよならホームランで返してやるよ変態。半裸族から変態に退化してんじゃねーよ」

ネロ「兄さんを変態呼ばわりとは失礼な!兄さんに謝りなさい!」


ザッパァーン!!(←同じく人魚姿のネロが現れる)


ジタン「また出たぞーーーー!!?」
スコール「悪夢だな・・・」
エース「夢に出て来そうだ・・・」
ティーダ「半魚人2号ッス!!」
ネロ「半魚人とは失礼な!この美しい人魚の尾ひれが目に入らないんですか!?」
ジタン「オメーらの方が人魚に失礼だろ!!
    たとえ人魚の尾ひれがついていようがむさ苦しい男ならそれは人魚じゃなくて半魚人だ!!」
ネロ「もっと広い目と広い心で許容出来ないのですか?貴方たちは」
クラウド「許容してたまるか!!今すぐ海に帰れ!!」
ヴァイス「それは出来ない話だな」
スコール「何を企んでいる」
ネロ「今ディープグラウンド竜宮城支店を建設してるんです」
クラウド「海にまで進出してんじゃねぇ!地下に潜って永遠に閉じこもってろ!!」
ネロ「僕たちにも人権はあります!」
クラウド「人類殺戮計画考えてる奴らに人権なんざねーよ!!」
エース「なぁ、ちょっといいか?」
ティーダ「どーしたンスかエース?まさかエースも人魚になりたいとか!?」
エース「絶っっっっっ対にない、それはあり得ない断固拒否する」

スコール(ヴァイスたちの人魚姿がトラウマになりつつあるな)

エース「ヴァイスたちが今作ってる竜宮城支店を奪ってセフィロスオーナーに渡せば借金がいくらか減るんじゃないか?」
ティーダ「おお!!」
ジタン「いいなそれ!ナイスアイディアだぜエース!」
ネロ「なっ!?他人が作っているものを横から奪うなど人として恥ずかしくないんですか!?」
クラウド「人の命奪ってる奴がほざいてんじゃねーよ!!」
ヴァイス「フン、小僧、見た目の割には腹黒い事を考えるな」
エース「人は見かけに寄らないって言葉を知らないのか?」
ヴァイス「ならば本当に見かけに寄らないかどうか今ここで見極めてやろう」
クラウド「・・・お前、本当に今の姿でエースを試すのか?」
ヴァイス「失望させるなよ」
クラウド「誰がどう見てもお前に失望すると思うぞ」

スコール「バカの相手はエースに任せてこっちは竜宮城奪取作戦を開始するぞ」
ティーダ「アイアイサー!」

ネロ「させません!僕が相手になります!」
ジタン「なら俺が相手だぞ!」
ネロ「お題は!?」
ジタン「ミロのヴィーナス!!」


ババンっ!!(ミロのヴィーナスのポーズとそれっぽい格好をするネロとジタン)


ネロ「どうですか!?」
ジタン「クラウド、スコール、採点してくれ!!」

クラウド「・・・今日も日が暮れるんだな」
スコール「・・・ああ、暮れてしまうんだな」
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