クリスタル横丁

□オーナーが大統領で大統領がオーナーで
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それは、ある日の事だった・・・




教会


エルオーネ「今日は何をしようかな〜って、ドアが開いてる。オーナー来てるのかな?」


ガチャ


エルオーネ「おはようございまーす。オーナー?」
セフィロスオーナー「ぅ・・・んん・・・」
エルオーネ「あ、仮眠してたんだ」


ムクリ(セフィロスオーナーが起き上がる)


エルオーネ「あ、ごめんなさい、オーナー。起こしちゃいましたか?」
セフィロスオーナー「いや・・・ん?お前は―――」
エルオーネ「え?」
セフィロスオーナー「エルじゃないか!」


・・・・・・

・・・・・・


エルオーネ「・・・・・・え?」
セフィロスオーナー「俺だよ俺!エルの大好きなラグナおじちゃんだよ!」
エルオーネ「ぇ・・・え・・・ええーーーーーー!!!??」











一方その頃、エスタのラグナ邸では・・・


レイン「ふぁ〜あ、もう朝ね。ラグナ、起きてラグ―――」

ラグナ「・・・」

レイン「嘘っ!?ラグナが自分から起きてる!?私が起こすまでずっと寝てるあのラグナが!!?」
ラグナ「・・・おい」
レイン「な・・・何?」
ラグナ「電話はどこだ」













場面は戻ってクリスタル横丁のオンボロ教会


エルオーネ「じゃあ・・・じゃあ、本当にラグナおじさんなの?」
セフィロスオーナー「おうともよ!な〜んでセフィロスの姿になってるのか分からないけどな」
エルオーネ「よくある入れ替わりってやつかな?」
セフィロスオーナー「かもな〜。誰がやったか知らねーけど、ま、すぐに元に戻るだろ。
          それまではこーやってエルと一緒にいるからな!」
エルオーネ「・・・」
セフィロスオーナー「どーしたエル?おじちゃんといるの嫌か?ハッ!?まさか親離れ!?反抗期!?
          もうおじちゃんとは一緒にいたくないってか!?」
エルオーネ「そうじゃないの!ただ・・・オーナーの姿で親しげにされるの、すっっっごい違和感があって・・・」
セフィロスオーナー「あーなるほどな〜。普段無愛想で冷たいもんな」
エルオーネ「それでも優しい所だってあるんだよ?この間なんて―――」


ガチャン(教会の扉が開く)


シンク「やっほ〜。遊びに来たよ〜」

エルオーネ「あ、シンク!」
セフィロスオーナー「シンクじゃねーか!」

シンク「・・・・・・え?」

セフィロスオーナー「エルから聞いてるぞ!仲良くなったんだってな?これからもエルの事宜しくな!」


ズザザザザザザ!!!(後退る)


シンク「気をつけてエルオーネ、この人セフィロスオーナーじゃないよ」
エルオーネ「えっとね、ややこしいけどラグナおじさんだよ。外見はオーナーだけど中身はラグナおじさんだよ」
シンク「ん〜?入れ替わっちゃったの〜?」
エルオーネ「そうみたい」
シンク「そっかそっか〜大変だね〜」
セフィロスオーナー「でもま、その内なんとかなんだろ」
シンク「じゃあ今日は三人で遊ぼ〜!」
セフィロスオーナー「おー!」
エルオーネ「さんせー!」


Prrrrrrrrrrr


エルオーネ「あ、電話。しかも実家から。レインかな?」


ポチッ


エルオーネ「もしもし?レイン?」
ラグナ『私だ』
エルオーネ「もしかして・・・オーナー?」
ラグナ『私の体はどうなっている』
エルオーネ「あ、やっぱりオーナーだ。オーナーの体の中にはラグナおじさんがいますよ」
ラグナ『今すぐ縄で縛り付けて暗室に閉じ込めておけ。元に戻るまでだ』
エルオーネ「でも体はオーナーのものですよ?そんな事していいんですか?」
ラグナ『醜態を晒すくらいならその程度は大した事はない』
エルオーネ「でも・・・」


セフィロスオーナー「よ〜しっ!折角セフィロスオーナーになったんだしカジノで遊ぼうぜ〜!」
シンク「お〜!」


エルオーネ「行っちゃった」
ラグナ『・・・・・・チッ、後で覚えていろ』











場面はまたまた変わってエスタ


ラグナ「・・・・・・チッ、後で覚えていろ」

キロス「こんな物騒なラグナは嫌だな」
ウォード「・・・(こくこくっ)」
レイン「でしょう?エスタの技術で何とかならないかしら?」
キロス「出来ない事もないだろうが原因は絶対にクリスタル横丁にあると思う」
ウォード「・・・」
キロス「ウォードの言う通り、このまま放っといたら何とかなるだろうし、余計な事をしない方がいいと思うな」
レイン「でも元に戻るまで物騒なラグナといるのはちょっと・・・」
キロス「こっちの方で引き取るから安心してくれ」

ラグナ「話は済んだか」

キロス「済んだから臨戦態勢はやめてくれ。こっちに敵意はない。それより今日はエスタを観光していってくれ。
    ラグナが普段やっている政務は機密情報が多いからアンタにやらせる訳にはいかない」
ラグナ「コレがその機密情報を守れているのか?」
キロス「それなりに出来ているぞ。危なくなったらこのハリセンで阻止しているがな」
ラグナ「この国が滅ばないのが一番の不思議だな」
ウォード「・・・」
キロス「ラグナだからこそ滅ばないのだ、と言っている」
ラグナ「私のカジノを現在進行系で滅ぼそうとしているのにか?」
キロス「さぁエスタの観光名所『鏡の泉』に行こうか」
ラグナ「エスタの空に巨大な流れ星が数日間現れるのを震えて待て」
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