テーマ倉庫

□いたずら
1ページ/2ページ

ユフィたちの家にて


ケイト「回覧板にあったんだけどさ、一行便箋って何?」

セルフィ「あれ?ケイトは知らない〜?」

リュック「この町の行事っていうか小さいイベントみたいなもんで、一行しか書けない便箋に何か書いて友達とか恋人とか家族に渡すんだよ」

ケイト「一行しか書けないの!?手紙なのに一行しか書けないってそれどーなの?」

ユフィ「分かってないな〜。一行だからこそ相手に伝わるように色々試行錯誤して会心の一文を書くんだよ!」

セルフィ「それに貰った時にその一行に色んな想いが込められてるんやと思うとロマンチックやと思わない?」

ケイト「ん〜確かに!!ていうか面白そう!一行便箋ってどこで買えるの!?」

リュック「その辺のスーパーとか雑貨屋で買えるよ。アタシたちもこれから買って書く予定なんだけどケイトも一緒に行く?」

ケイト「行く行く!早く行こうよ!」

ユフィ「んじゃしゅっぱ〜つ!!」



そして・・・



リュック「調子に乗って沢山買っちゃったね〜」

セルフィ「しゃーないよ!可愛いのが沢山売ってあるのがいけないんやもん」

ケイト「にしてもたった一行しか書かないのにご丁寧に封筒もセットで販売されてるなんてね」

ユフィ「手紙は封筒に入れるのが当たり前じゃん?メッセージカードじゃないんだし。それに封筒を開けて手紙を広げるドキドキもあるしさ」

ケイト「なるほどね〜。で、みんなは誰に何を書くの?」

セルフィ「ここにいるみんなに書くのは当たり前として〜、後はリノアとかアービンとか他のみんなかな〜」

ユフィ「アーヴァインにはなんて書くの?」

セルフィ「『いつも手伝ってくれてありがと〜』って」

ケイト「ん?手伝いって?」

セルフィ「アービンってアタシがお使い当番で食材沢山買った時とか重い物運んでる時によう手伝ってくれんねん。せやからその普段のお礼の気持ちを込めてんの」


三人(・・・惜しい!アーヴァイン何かが惜しい!)


ケイト「ユフィはヴィンセントに何か書かないの?」

ユフィ「は、はぁ!?何でアタシがヴィンセントに・・・ま、まぁ書かない事もないけどサ・・・」

セルフィ「なんて書くん?」

ユフィ「そりゃぁ勿論―――」

リュック「『好きです』」

ユフィ「そうそう・・・って違うよ!!そんなんじゃないよ!!書く訳ないじゃん!!!」

リュック「あれれ〜?ユフィ顔真っ赤だよ〜?」

セルフィ「鏡見る?鏡見る?」

ケイト「保冷剤持ってきてあげようか?」

ユフィ「うるさ〜い!!そーいうケイトはエイトになんて書くのさ!?」

ケイト「アタシは普通に『またどっか二人で遊びに行こうね』って書くだけだけど?」

ユフィ「ぬぐっ・・・何だよ、余裕ぶっちゃってさ!」

リュック「ユフィも真似しちゃえば?」

ユフィ「しないっての!!」



そして・・・



ケイト「ユフィ、完全に外に行った?」

セルフィ「確認済みであります!」

リュック「やるなら今であります!」

ケイト「了解であります!」


ゴソゴソ(ユフィの書いた手紙を入れ替える)


ケイト「『マテリアハントに付き合ってね』だなんてユフィらしいというかなんというか」

リュック「見方によってはデートに誘ってる風に取れなくもないけどね〜」

ケイト「ダメダメ!一回はしっかりちゃんとしたデートしないと!」

セルフィ「そーそー!しっかりデートして距離縮めなきゃ!」

三人「ムッフッフッ・・・!」



一時間後・・・



ユフィ「ケイト、完全にコンビニに行った?」

セルフィ「確認したであります!」(←確信犯その1)

リュック「しばらくは戻ってこないであります!」(←確信犯その2)

ユフィ「くっそ〜ケイトのやつめ〜!そ〜んなに余裕があるならもっと見せてもらおうじゃんか!」


ゴソゴソ(ケイトの書いた手紙を入れ替える)


リュック「ところでお代官様、何と書いたので?」

ユフィ「そりゃぁもう余裕のケイトさんにふっさわし〜ラブラブラブレターよ」

セルフィ「ケイトとエイトの反応が楽しみやな〜」

三人「ムッフッフッ・・・!」
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ