プチ除霊室
□日常
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「…師匠」
「なんだ。」
「…お客さん、来ませんね。」
「あぁそうだな。」
…………………………。
「霊幻さん」
「なんだ。」
「なんですかこの時間。」
「いや何と言われてもな。」
今日は祝日。要は休みです。だけど朝から急に霊幻さんから電話が入って何事かと思ってきてみたら既に影山君がことを解決したようで。用もなくなったから帰ろうかと思えば呼び止められて現在に至る。特にやる事なし。これと言って仕事もなし。課題も何も無い(というか持ってきてない)。
「そういえば最部先輩。」
「ん?」
「また連れて歩いてるんですか。」
なんのことかと思えばよくよく振り返ると案の定そこにはフヨフヨ浮いてる悪霊。この野郎いつの間に…。
「まーた彩子は悪霊と一緒か。好きだな悪霊。」
「嫌いです。好きで連れてるわけじゃないですから。」
悪霊なんかより猫を肩に乗せて動きたいわまったく。
「先輩動かないでください除霊出来ません。」
「ごめんなさい。」
私が邪魔で後ろの悪霊を除霊出来なくてイラッとしたらしい。後輩に絆されるって先輩としての威厳が…。
「っ、あれ、当たらない…」
「?どうしたの?」
大人しくするため椅子に座っていたんだけど正面にたって除霊している影山君の様子がおかしかった。
「もしかして先輩、バリア張ってませんか?」
「んー?…いや?」
バリアなんてイメージしなきゃ張れないのにこんな何も考えてない時に出来るわけがない。