春殉情


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ファースト・インプレッション
絵本で読んだ、竹取物語に登場する、かぐや姫そのものだった。

もしも君が望むなら。
切れ長の双眸を細めるウルフルンの瞳は、捕食者のそれで。

Restauration et renouvellement
出会って間もないにも拘わらず、簡潔に紡がれた言葉を彼女らしいと思ってしまうのは何故だろうか。

こいつは、猛獣
「此方の事は気にするな。そなた達は好きな事をしておれ。」

男よりも男らしいお姫様
声をかけても、彼女の長い睫に縁取られた菖蒲色の瞳は、瞼に隠されたままで。

不器用な愛をぶちまけて
―――もし、彼女の告げた言葉が、揶揄の一環に過ぎなかったら。

傍にいて、抱き締めて、やさしくキスをして
はっきりと告げられた言葉に、ウルフルンの鼓動がトクンと跳ねる。

feelings of jealousy
ウルフルンは依然、正面に顔を向けていて。



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