旧小説
□素顔の君に
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好きなものはアニメ。
好物はマンガ。
ていうかもうマンガがあればご飯いらない。
いや、無理だけど。
自分でもオタク化してるなーとは思う。
「てゆうかオタクだろ」
「龍、うっさい。」
幼馴染の龍平の嫌味。
睨みつけてやれば舌を出して手をひらひらさせる。
いちいち大人ぶりやがって。
思いっきり舌を出してベーッ!とすれば「ははは」と笑う。
「汚ねぇ顔。」
だまれ、うっさい。
棒読みしてんじゃねぇ。
――初っ端からキレまくってます。
そんな私の名前は高林葉名(たかばやし はな)。
女子高生です。
多分彼氏が出来ないのはあれです。
こいつ(龍)が私をオタクだ、オタクだと言いふらすからですよね。
「明らかに性格だろ」
さっきから人のモノローグに答えてんじゃねぇよ!!
私この小説のヒロインだよね!?
おい作者!!