夢語り
□月の空
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「ねぇ、今日の月デカくない?」
「あー、そういえば」
「空も紅い気がする」
「そういえば真昼間に月が出てるってのも」
「もっと広いところに出て見てみようよ」
「うん」
「さっきより大きくなってる」
「近づいてきてる、よね」
「これ、もしかして落ちてきてる?」
「嘘でしょ。えっ、だとしたら」
「逃げないと」
「何処に」
「逃げる場所なんてないよ」
「じゃあどうするの?」
「見てるしか、ないの?」
「どうしよう」
「どんどん近づいてきてる」
「月が、空になったみたい」
「・・・潰される」