ロゼ ノワール

□The Dark Ages
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- 家 族 -













「____さて、諸君。」



会議は落ち着き、数名の者が今しがた命ぜられたばかりの任務を遂行すべく部屋を後にするや否や、主はおもむろに両の掌を擦り合わせた。


「今日から新しい家族を迎えるにあたり…、」


言葉を区切り、いつの間にか部屋の隅にたたずんでいた青年へ手招きをする。


「…紹介しよう、セブルス・スネイプだ。

学校を卒業したばかりだそうじゃないか。つまりロザリアとは同輩というわけだ。」


主がチラリ、とこちらに目を向けたので両脇に座る両親は目を伏せて恐縮の意を表した。私は主から目を逸らさずにほんの少しだけ微笑む。



「祝福しよう!
二人とも、これで晴れて俺様の忠実なる僕となったわけだ。ダンブルドアではなく、な!

……うら若き才能と力に、期待するとしようか。」




主は恍惚と声を荒げ、最後に一言呟きながらセブルスの肩に手を置くと笑みを称えたまま席を立ち広間を後にしていった。

その後ろを大蛇のナギニがスルスルとついて出ていく。






緊張に張りつめていた空気が解け、ヒソヒソと会話を始める者や席を立つ者など少しだけざわつきだした広い空間で

私とセブルスは無言のまま見つめ合っていた。








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