神楽と神威の姉は真選組女隊士!?

□孫でも娘でもないのに未成年の少女を見てニヤニヤしてる奴はだいたいロリコン
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神楽の一言に、空気が凍ってしまったかのようにしんと静まり返った。
うるさいはずの蝉がずっと遠くの方でわめいている。
外の子供たちが遊ぶ声ですら遠くに感じる。
ただ時計の秒針だけが、着実に時を刻む音がする。

「な、なんで・・・?」

必死に絞り出した声は微かに震えている。

視界がしっかりとしてきたのか、真っ直ぐ神楽は神凪の目を見ていた。


「髪の色変えて、よそよそしい態度とったら気づかないとでも思ってたアルか?匂いも、目も声も私は全部覚えてるヨ」

ゆっくりと神楽に近づく神凪はとても悲しそうな目をしていた。
誰も言葉を発しようとはしないがその場を去ろうともしない。二人の様子を伺っている。


「なんだ、最初から気づいてたの?それとも少しあと?」

そう言いながら、神楽の横で膝をつく。

「そうじゃないかと思ったのは初めてあったときアル。でも昨日の視線で確信したネ」

はははと口を抑える神凪の目からはボロボロと涙が伝っては消えていく。
真選組隊士たちですから見たことないその涙に驚き、慌てふためく男たち。

「・・らぁ・・・かぐ、らぁ・・ご、めん・・ごめんね・・・怖い思い、させて」

その涙はどれだけ神楽を大事に思っているのか痛いほど伝わってきた。
神楽の目も潤んでいる。そっと手を伸ばして抱き合う二人。

「姉ちゃん・・・お帰り・・・」

「ただいま、神楽」

そこにはただの姉と妹の姿があるだけだった。
新八は鼻をすすり、近藤はもうすでに泣いてなる。
土方と銀時はどこか安堵の色を見せる。

しばらくすると二人は落ち着いたように涙を拭った。
これで、万事屋は仕事を遂行した。
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