神楽と神威の姉は真選組女隊士!?
□万事屋への依頼
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大きな青い目は、澄んでいてこの世の一切の汚れを知らないかの如く輝いていた。
「私が知ってんのはそんぐらいヨ。でも、私も手伝わせてヨ!桜の無念を晴らしたいネ!!」
まっすぐに視線を向けられた土方はチラリと近藤を見る。視線があった二人はどうしようと困った顔をする。
それもそのはずだ。例え、夜兎といえども、一般市民の少女を連続殺人犯の逮捕に協力させようなど・・・。
確かに神楽が加われば、真選組の勢力は格段に上がるだろう。
真選組最強とうたわれる沖田総悟と毎度まいどいい勝負をしているのだから。
それでも頷くことはできない、しかし、否応無しにダメだとは言えなかった。
すると自己紹介をしてからずっと黙っていた女が口を開く。
それまでとは打って変わってなんの感情も伺えない。
「何言ってんの?それは私たち警察の仕事よ。友達を殺されて許せないって気持ちはわかるけど、それで気が立って仕事の邪魔されたら迷惑なの。万が一危険に晒されることだってある。それを分かってる?」
「・・・!・・・でも・・・」
きつい言葉が一つ一つ神楽に刺さってゆく。それでも負けじと視線を離さない。
何も言い返せなくなっても決してよそ見をしなかった。
「その目は承知の上ということ?」
コクりと頷く。それを見てまたふっと笑う。そして、近藤をみやり、お手上げだとポーズをとった。
緊張していた顔がほっとする。そして、
「ありがとうアル。お姉さん!私のこ心配して言ってくれてたんだしょ?」
「全く・・・んじゃ、俺らも手伝うか・・・ってことで3人ここで犯人捕まるまで厄介になっからよろしく!大串君」
「誰が多串だ!」