神楽と神威の姉は真選組女隊士!?
□夏のあっついあっつい日でも平和な日常
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「「あ゛ぁぁあーーーづぅうううい゛ぃいいいい!!!!」」
公園のベンチの端と端に腰掛ける、茶髪とオレンジ頭。一方は傘をさしてホンの少し涼しそう・・・でもない。
そんな二人に駆け寄ってくる人物。
「あらら、2人ともダウンしちゃって・・・もう用事は済んだから万事屋まで送るわ」
そう言うとフラフラと立ち上がる二人、そして近づいた女性の少し前を二人で並んで歩き、いつもの如くの口喧嘩。
「おい、チャイナちょっと傘入れろぃ」
「やだねーこれは神楽様専用の傘アル。お前みたいなやつを入れてやる義理はないネ!」
「んだと!このクソチャイナ!!」
「やんのかクソサド!!」
その二人を楽しそうに見詰める彼女はとても優しい目をしていた。
しばらくその光景を見ていると目的の場所についてしまう。
あーあー、残念と言いたげに笑顔を作る。
少女はパタパタと階段を駆け上がり、くるりと振り向いて笑顔で手を振る。
それを見届けたあとに隣を歩く少年に問いかける。
「ねぇ、総悟って神楽のこと好き?」
「・・・はへぇ!?ちょ、姉さん!いきなり何訳の分からねぇ事を・・!」
「神楽といるときすっごく楽しそう。それによく見てたし」
何も言えなくなり、ポーカーフェイスが焦りの色を見せる。
そしてなによりも赤くなっているのがわかった。
「(ありえねぇ・・・)」
一人スタスタと前進していく沖田をトコトコと付いていく。
たったに文字の言葉は口にして伝える以上に自覚するのは難しい。