神楽と神威の姉は真選組女隊士!?

□とある昼下がりの少年少女
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一週間たった今でも神楽には一つの不満がある。

「なんでこの私がクソドSと隣の部屋アルか・・・」

「不満言ってるくせして人の部屋に入り浸ってんのはどこのクソチャイナだ」

口喧嘩をしているにもかかわらず一緒にアイスを食べながら沖田の部屋で涼んでいる。仲がいいのか悪いのか分からない。

ふと神楽は机の上の写真立てを目に止め、手を伸ばす。

「(わー、綺麗な人…)」

「あ!てめぇチャイナ!何してんでぃ。」

「お前女に興味ないような顔しやがって、誰アルか?この人、お前に似てるけど」

「あぁ?俺の姉上、もう死んじまったけどな」

神楽はしまったという顔をしたが、対して謝ることはせず、慰めることもしなかった。それは、どんなことがあろうと自分たちは傷の舐め合いなどまっぴらだ、と考えているからで、沖田ももちろん、神楽に慰めの言葉など掛けられたくない。

そんな関係ではないのだから、友達でなければ仲間でもない。

どちらかといえば敵なのだが、敵対したことはであってすぐの数回で、あとの揉め事は全て共闘というなんとも変な関係だ。

好敵手、ライバル、悪友、どの言葉もこの二人の関係にはあっているようで足りない。
そう、いうなればただの腐れ縁。


その関係が変わるのかは定かではない。
ただ決して合うことのない視線、その目に自分はどう映っているのかと考えているだけだ。
誰かが止めなければ半永久的に喧嘩し続けるこの二人、その二人が背中合わせにアイスを食べながらぼーっとしている。

後ろに倒れようとすると、相手の背中がありそれにもたれる形になるので、できず、互いに軽く体重をかけているため横に転がろうにもどちらかがバランスを崩し、運悪く誰かが来てしまった場合、変な誤解を招きかねない。
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