神楽と神威の姉は真選組女隊士!?

□夜中に未成年がほっつき歩いてると変態が寄ってくる
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神楽誘拐から2時間ほど経ち、深夜零時。誰も寝ようとしない。
それもそのはず、こんな状況下で易々眠れるわけもない。

特に神凪はドス黒いオーラを醸し出していた。
土方や近藤はそれが犯人を見の前にして逃してしまったことへの罪悪感だとばかり思っているようで、何も言葉をかけない。

万事屋二人も、そのオーラと表情があまりにも恐ろしく、言葉を失ってしまった。

ひたすらの沈黙と、重苦しい溜息かが溢れる。気がつくと、意識はどこかへ消えていた。


銀時side


神楽ーーーー!!!

叫びそうなのを俺は我慢する。真っ暗な中神楽を探す。
あの男が神楽を抱えて去っていく。

まずい!

その瞬間に目が覚める。べっとりと嫌な汗が全身を包む。

「・・・ぁ、ァりゃ?・・・」

どうやら俺たちは、昨日の夜集まったまま雑魚寝をしてしまっていたらしい。
他のやつらはグーグーと眠っている。もうすでに沖田は起きていた。

「嗚呼、旦那。起きやしたかい?」

「・・・ぉう、お前さん随分とはえぇじゃねえか」

首筋に異常な汗、どうやらコイツも神楽のことを気にかけているらしい。
なんだかんだで、コイツら仲いいんだからな〜

俺はちゃんと知ってんだぜ?お前らがまだ気づいてない気持ちがあることも、
ここ最近一緒にいることが多いってことだって・・・
はぁー、若いっていいね〜

そんなことで思考を巡らせながら、沖田の次の言葉を待った。

「旦那、チャイナが拉致られたのは少なからずも俺に責任がありやす。だから、今日の夕方俺も連れてってやくれやせんか?」

改まって真剣に言われるのが、何故か笑いがこみ上げてきて腹が痛くなる。
まぁ、いじめるのはまだ先でもいいか。

「その意気込み買ってやってもいいぜ?」

俺がそう言うと、ガキみたいににっこり笑ってペコリと一礼し、どこかへ行ってしまう。

俺も少し外の空気を吸うか。と腰を上げる。

銀時side終
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