プロローグと入学前

□もはや定番のそれ
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2人に与えられた部屋は机とベットそしてクローゼットが2つづつあり、扉が2つあった。
その扉を開けると片方はトイレでもう片方は風呂場だった。
簡単に風呂に入りベットに入る。
時計は夜中の12時を回っており、外には綺麗な満月が出ていた。

月を眺めながら「まるで夢見たい…」となつきは呟く。
それは美月も同じだった。
現実離れしているような世界。
一度眠りにつくと次は桜の下で眠っている様な気がする。
「なつきー、もし目が覚めてもこの世界にいたら……
ヴォルデモートを……トムを助ける?」
「……美月?」
「トムだけじゃない、ルーピン先生とトンクスやシリウス、校長先生もクィレル先生にセドリック、7年後の戦争で亡くなる人達も……」
「…ふふっ、そうね…ここにいたらね。

でも、どうしてそこにスネイプ先生はいないの?」

美月は悲しい顔をしながら告げる。

「今はまだ秘密」

「……そう、いつか教えてね」
「うん、いつか必ずねー」
秘密は無理に聞き出さない。
これはお互いに守っている事だった。
たとえそれがどれだけの闇を抱えていても、相手が話す時まで絶対に…

少しずつ意識が遠のいていく
目蓋が重くなって抗えない睡魔がやって来る
「「おやすみ」」
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