B1A4

□BR×SD
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CN side

宿舎に帰ると電気がついていなくて、みんなまだ帰ってきていないのだと思った。でも、リビングのドアを開けるとすごい酒臭かった。電気をつけるとそこには、散らばった酒のビンとそれを飲んでいたであろうバロがいた。

CN「バロ、飲みすぎだ」

そう言ってバロが持っていた中身の入っているビンを取ろうとした。

BR「いやです」

と言ったバロの声は意外にもシラフに近かった。そういえばこいつ、酒強いんだったな、でもさすがにこれは飲みすぎだ。俺がまた話そうとすると、バロが口を開いた。

BR「はぁ、俺ほんとクソですね。酔うことすらできねーし。こんなやつ消えればいいのに」

と言って自分の太ももを殴る。バロの手を掴んで言う。

CN「なにがあったの?」

BR「サンドゥルを泣かせた」

バロが言うには、ジニョンに泣きながら「バロが…」と話しているのを聞いたらしい。泣いていた理由は、すぐに立ち去ったから分からないと言っていた。

BR「ほんと最低だ。サンドゥルも最近近づいてこないし。こんな奴がグループにいてごめんね。あ、俺が脱退すれば済む話か」

CN「おい!冗談でもそんなこと言うな!自暴自棄になるな」

俺がそう言うと堰を切ったようにバロが泣き始めた。





BR side

今まで1ミリも出なかった涙が今になって流れ出てきた。サンドゥルを苦しめてるのは俺なんだから、俺から別れを切り出さないといけない。別れることを考えるとまた涙が出てくる。

涙を拭いて決意を固めたときに、ガチャッと音がしてジニョンヒョンとサンドゥルとチャニが帰ってきたわ

BR「サンドゥル、話したいことがある」

と言って寝室に2人で入る。

SD「話って?」

今もなお、俺と目を合わせないサンドゥル。俺は意を決して話した。

BR「…俺たち、別れよう。」

すると、バッと顔を上げこっちを見る。

SD「なん、で…?」

そう言ったサンドゥルの目は潤んでいた。別れられるのになんでこいつ泣きそうになってんだよ。あぁ、嬉し泣きか…。泣くほど嬉しいんだな。

しかし、サンドゥルが次に発した言葉のせいで俺の頭が混乱した。

SD「嫌だよ、別れたくない…」

何でだよ、もう俺に嫌気がさしたんじゃねぇのかよ。

BR「お前にとって俺は負担だったんだろ?だから避けたりしてんだろ」

SD「違う!負担なのは僕の方じゃん!」

BR「え…?」

SD「僕が気付いてないとでも思ってんの⁉いつも、その、ゃ…ヤり終わって僕が寝てから作業室に行ってるの知ってるんだからね!」

まぁ、確かに作曲するために夜中に抜け出すこともある…

SD「僕と一緒にいるせいでバロの睡眠時間が削られて、僕がわがまま言わなければバロが楽になるんじゃないかなって思ったから避けてたのに…」

はぁ、と大きくため息をついてサンドゥルを抱きしめる。サンドゥルはビックリしていたが、構わず腕に力を入れる。

BR「ほんとにお前にパボだな」

SD「…パボだもん」

BR「俺はお前といるのが癒しなんだよ。寝不足でも疲れてでもお前がいるから、お前といれるから頑張れるんだよ」

言い終わったあと、俺の背中で鼻をすする音が聞こえた。

SD「バロのくせに…」

体を離せば、涙でぐしゃぐしゃになったサンドゥルの顔があった。

BR「さっきのは取り消しな」

SD「え?なにが?」

BR「別れるっていうの」

そう言うとくしゃっとした笑顔で俺を見た。

SD「当たり前じゃん!何が何でも別れさせないから!」

ふはっとわらってサンドゥルの顔を両手で包む。どんどん赤くなっていくサンドゥルの顔をじっくり見たあと、アヒルみたいな口に軽くキスをする。久しぶりにしたキスはしょっぱかった。

BR「寝よっか」

SD「うん!」

2人で仲良く抱き合いながら寝た。





CN side

CN「あいつ、片付けないで寝やがった…」

JN「まぁ、仲直りしたみたいだし、今日くらい許してやれよ」

かわいい弟を思って、片付けをしてあげるヒョン達であった。





end

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