〈詩〉

□四十雀
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四十雀

陽が姿を消す頃
貴方は何を想い耽る
世界が音を立てて廻り行く間
羽根を広げよう

冷えた肌と硝子の瞳が
妙に切なくて

僕が見える
この貴女は微かな息さえ聞こえない
固く閉ざされた愛眼差しは何時になれば還る
古時計の音がかき消す衝動を
せめて僕のこの口から出させて

愛を囁くその時は
安らぎがない

僕が見てる
この貴女は微かな息さえ聞こえない
固く閉ざされた愛眼差しは何時になれば還る
時計の音がかき消す衝動をせめて僕から全てを捧げよう

陽が姿を消す頃
貴女は何を想い耽る
世界が音を立てて廻り行く間
羽根を捧げよう

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