〈詩〉
□四十雀
1ページ/1ページ
四十雀
陽が姿を消す頃
貴方は何を想い耽る
世界が音を立てて廻り行く間
羽根を広げよう
冷えた肌と硝子の瞳が
妙に切なくて
僕が見える
この貴女は微かな息さえ聞こえない
固く閉ざされた愛眼差しは何時になれば還る
古時計の音がかき消す衝動を
せめて僕のこの口から出させて
愛を囁くその時は
安らぎがない
僕が見てる
この貴女は微かな息さえ聞こえない
固く閉ざされた愛眼差しは何時になれば還る
時計の音がかき消す衝動をせめて僕から全てを捧げよう
陽が姿を消す頃
貴女は何を想い耽る
世界が音を立てて廻り行く間
羽根を捧げよう