予言の終わりに祝福を

□素敵ないいんちょ様
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翌日、朝。

まぁさすがにベッドを使うわけにもいかないからソファを借りて寝ました。

めっちゃいろいろ言われたけど。

女なんだからーとか、風邪ひくからーとか。

それより主人公、君が病気になったら困るから。

言えるわけがありませんけどね!

「ふぁーあ…まだちょっと暗いな。」

まぁでも気温的にはばっちし。走ろう。

オレンカの町を見物しながら走り回る。

ゲームの画面でしか見れなかった景色がこんなに間近で見られるようになるとは。

少し感慨深く感じながら、さらに進んでいく。

あっここ昨日ご飯食べたところだ。

そうだここ、最初のチュートリアルのところなんだ。

立ち止まりよく眺めてみる。

すごいなぁ、この町は。

暗いのにキラキラしてる。

綺麗だ。

「んんー!ふぅ…。」

都会とか言う割にはやっぱり空気は綺麗だ。

やっぱり汚染の原因があるところにいるよりはいいね。

「日の出見れるかな。」

今度は港に行こう。




おぉー!海だー!!

私が住んでたところは内陸で海なんて全くないから、こんな近くにあるの新鮮!

心踊らせながら水平線を眺めていると、少しずつ日が昇り始める。

さっこれからが頑張りどころだ!

「頑張るぞーーーーー!!!」

「何を?」

「うぉう!!…ってラゼルか。おはよう。」

「おはよう。じゃねーよなんでこんな朝早くから歩き回ってんだ。心配したぞ。」

あら嬉しい、心配されちゃった。

「ごめんごめん。目が覚めたから日の出見たいなぁって思って、身体動かしながら待ってたんよ。」

「ったく…せめて一声かけろよな。」

「うぃーす。あそうだラゼル、剣の使い方教えてー。」

「はぁ!?んなことできるか!」

「えー。」

だめかぁ…少しでも触ってみたかったのにー。

「さ、従兄弟が来るまで時間あるしやることやっちまおうぜ。」

「おー!!」

テレシアが来るまであと少し。


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