Dream L
□Such Sweet Sorrow
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○○○
「…ここ」
リヴァイ
「…工房だ」
ああ、工房だ。
いつもの天井が見える。
○○○
「私、寝てた?」
リヴァイ
「ああ…」
○○○
「怖い夢、見たのかな…」
リヴァイ
「…夢じゃねえよ」
リヴァイは○○○の頭に手を乗せる。
○○○はまた、瞳から涙をこぼした。
○○○
「リヴァイ…」
リヴァイ
「ん?」
○○○
「ここは、嫌。家に帰りたい」
リヴァイ
「…起きれるか?」
○○○
「ん…」
○○○は体を起こす。
体に着いていただろう埃は、綺麗になっていた。
素肌にバスローブを巻いたまま、寝ていたらしい。
リヴァイがやってくれたのだろうか?
リヴァイ
「服はどこだ。持ってきてやる」
○○○
「自分でできるわ。ありがと」
リヴァイ
「…そうか」
○○○は箪笥から服を取り出す。
体中が、痛くて、だるい。
なんとか服を着替えて、部屋を出る。
キッチンにリヴァイが立っていた。
リヴァイ
「…飲むか?」
紅茶の香りが、ふわりと漂う。
○○○
「ん…」
リヴァイ
「…飲んだら、出るぞ」
○○○
「…うん」
今は何も、考えたくなかった。
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