Dream L
□Such Sweet Sorrow
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ドンドン、とドアを叩く音で目が覚める。
○○○
「ん…。なんだろ」
リヴァイ
「見てくる」
そう言うと、リヴァイは掛けていた毛布を○○○に掛け、ソファから抜け出る。
パンツを穿き、シャツを羽織ってドアを開けると。
ハンジ
「あ、リヴァイ」
リヴァイ
「どうした?」
ハンジ
「ほんとにこんな所にいたんだ。てっきりエルヴィンのどっきりかと」
エルヴィン、と聞いて、リヴァイはいやな予感がした。
リヴァイ
「いいから要件を言え」
ハンジ
「エルヴィンから、ここを壊すから、来るようにって」
リヴァイ
「!」
リヴァイが見せられたのは地下街の『図書館』の描かれた地図だった。
ハンジ
「ここんとこ、この場所の調査をしていたみたいだね。元々ウォール教の前身宗教の聖地だったみたいだ」
リヴァイ
「…」
ハンジ
「貴重な資料が山とあって、その回収が終了したんだって。水臭いよね。言ってくれないな、んて…」
リヴァイは踵を返すと、○○○の元へ向かう。
おーい、リヴァイ?というハンジの声が背中の方から聞こえた。
リヴァイ
「○○○、少し出てくる」
ぱたん、と部屋のドアを開けると、リヴァイはそういった。
ばさばさと服を着なおし、ベルトを纏う。
○○○
「ど、したの?」
リヴァイ
「…なんでもねえ。仕事だ」
突然。
ドオオォォン、と大きい音がして地面が揺れる。
○○○
「!」
ビリビリと窓が揺れた。
外を見ると、大きな煙が立ち上がっていた。
○○○
「何…!?」
リヴァイ
「○○○、お前はここにいろ」
○○○
「…!」
○○○はベッドから出ると、服を着始める。
リヴァイ
「○○○」
○○○
「リヴァイ、何か知ってるの?」
あれは、『図書館』のある方だ。
リヴァイ
「…っ」
○○○
「教えて」
再び大きな爆発音がする。
○○○
「っ!」
○○○はよろめいて、ベッドに手をついた。
もうもうと、灰色の煙が上がっている。
リヴァイ
「○○○!」
○○○は家を出ようとして、ハンジを見止める。
○○○
「…」
○○○はハンジを押しのけると、外へ出て走り出した。
それをハンジとリヴァイが追う。
ハンジ
「リヴァイ、いいの?」
リヴァイ
「…良いわけねえだろ」
二人の足なら、○○○に追いついて止めることなど簡単だ。
でも、リヴァイはどうやらそれをしないらしい。
ハンジは先程聞きかじった情報を、リヴァイに与えることにした。
ハンジ
「…リヴァイ。エルヴィンはここの所、ずっと彼女の家に来ていたらしい」
リヴァイ
「あ?」
ハンジ
「あの場所は、彼女と関わりがあるのかい?」
リヴァイ
「…」
リヴァイの様子に、ハンジはそれ以上何も聞かなかった。
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