Dream S

□The gates of Halloween
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ハンジ
「ああ、リヴァイ。あなた何にするの?」

突然廊下で出会いがしらにそう問われて、リヴァイの思考は固まった。

リヴァイ
「何の話だ?」

ハンジ
「忘れた?ハロウィンだよ。もう直ぐだよ?」

リヴァイ
「…ああ。不参加だ」

ハンジ
「!、それは却下だね。エルヴィンだって参加するのに」

リヴァイ
「大体、去年は散々な目に合ったと思うが」


通年だと、調査兵団の団員がランタンを持ち、街の中を聖歌を歌いながら練り歩くイベントだった。

昨年は事のほか野次が酷く、腐った卵や生ごみを投げつけられたりもした。


ハンジ
「それは大丈夫!今年は兵舎内だけで行うことにしたから」

リヴァイ
「兵舎内で?」

ハンジ
「だから、仮装パーティにしようって、この前の会議で決めたじゃないか。話聞いてた?」

リヴァイ
「俺には関係ない」

ハンジ
「無理強いはしないけど…。○○○はもう、何着るか決めたみたいだよ?」

リヴァイ
「!」

ハンジ
「お酒も振舞われるって話しだし。○○○ってお酒強かった?」

リヴァイ
「…」

ハンジ
「仮装してないと、会場には入れないよ♪」

リヴァイ
「このクソが」

ハンジ
「あなたが話を聞かなかったせいだろう?ま、とにかくパーティ盛り上げてくれよ!」

バシン、と肩を叩いてハンジはその場を去って言った。



リヴァイは○○○に、何の仮装にしたのか聞いてみたのだが。

○○○
「お互いに、当日まで内緒にしましょう!」

とにこやかに言われた。

ということで、リヴァイはひとり、街に買い物に出ていた。

掃除道具を揃え、紅茶も買い。

残るはその面倒な衣装だけだったが。

リヴァイ
(街中、浮かれてるな…)

辺りは黒とオレンジで彩られ、おばけやコウモリの飾りが飾られている。

ふ、と雑貨屋の前で足を止める。

店の前のワゴンに、衣装が揃えられていた。

店員
「ああ、それ去年のなんでお安くしときますよ!」

リヴァイ
「…貰おう」

店員
「毎度あり!」

リヴァイは取りあえずこれで落ち着いた、と、兵舎に戻っていった。




To be continued…
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