Dream S
□The gates of Halloween
1ページ/5ページ
ハンジ
「ああ、リヴァイ。あなた何にするの?」
突然廊下で出会いがしらにそう問われて、リヴァイの思考は固まった。
リヴァイ
「何の話だ?」
ハンジ
「忘れた?ハロウィンだよ。もう直ぐだよ?」
リヴァイ
「…ああ。不参加だ」
ハンジ
「!、それは却下だね。エルヴィンだって参加するのに」
リヴァイ
「大体、去年は散々な目に合ったと思うが」
通年だと、調査兵団の団員がランタンを持ち、街の中を聖歌を歌いながら練り歩くイベントだった。
昨年は事のほか野次が酷く、腐った卵や生ごみを投げつけられたりもした。
ハンジ
「それは大丈夫!今年は兵舎内だけで行うことにしたから」
リヴァイ
「兵舎内で?」
ハンジ
「だから、仮装パーティにしようって、この前の会議で決めたじゃないか。話聞いてた?」
リヴァイ
「俺には関係ない」
ハンジ
「無理強いはしないけど…。○○○はもう、何着るか決めたみたいだよ?」
リヴァイ
「!」
ハンジ
「お酒も振舞われるって話しだし。○○○ってお酒強かった?」
リヴァイ
「…」
ハンジ
「仮装してないと、会場には入れないよ♪」
リヴァイ
「このクソが」
ハンジ
「あなたが話を聞かなかったせいだろう?ま、とにかくパーティ盛り上げてくれよ!」
バシン、と肩を叩いてハンジはその場を去って言った。
リヴァイは○○○に、何の仮装にしたのか聞いてみたのだが。
○○○
「お互いに、当日まで内緒にしましょう!」
とにこやかに言われた。
ということで、リヴァイはひとり、街に買い物に出ていた。
掃除道具を揃え、紅茶も買い。
残るはその面倒な衣装だけだったが。
リヴァイ
(街中、浮かれてるな…)
辺りは黒とオレンジで彩られ、おばけやコウモリの飾りが飾られている。
ふ、と雑貨屋の前で足を止める。
店の前のワゴンに、衣装が揃えられていた。
店員
「ああ、それ去年のなんでお安くしときますよ!」
リヴァイ
「…貰おう」
店員
「毎度あり!」
リヴァイは取りあえずこれで落ち着いた、と、兵舎に戻っていった。
To be continued…