Dream S
□Relief
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○○○
「…」
廊下の床を一心に見ながら○○○は歩く。
朝、靴下に穴が開いた。
そんなことは、良くある…事ではないけれど、何てこと無い事。
でも。
上り階段でつまづいて、膝を打った。
資料を盛大に落として、皆や部下に拾ってもらった。
猫には手を引っ掻かれ。
止めは場所を間違えて会議に遅れ、こっ酷く怒られた。
○○○
「…」
これだけ重なると。
○○○はふらふらしながら、部屋のドアを叩く。
リヴァイ
「何だ」
低い声が響く。
○○○
「○○○です…」
リヴァイ
「入れ」
そう言われて、○○○は部屋に入った。
沢山の書類に囲まれた彼は、○○○の顔を見る。
リヴァイ
「…どうした」
持っていたペンを置き、椅子から立ち上がるとこちらへ来た。
○○○
「ん…」
返事をするのも億劫で、○○○は下を向く。
リヴァイ
「…」
リヴァイは少し考えて、
○○○
「!」
○○○を、軽く抱きしめた。
○○○
「…忙しいのに、ごめんなさい」
リヴァイ
「いい」
○○○がこうなる時は、大概何かあった時だ。
○○○もリヴァイの腰に腕を回す。
リヴァイの温かさに、ほ、と息を吐く。
と、力が抜けた。
すり、と○○○はリヴァイの首筋に頬摺りをする。
リヴァイはひっそりと笑う。
リヴァイ
「…少しは、落ち着いてきたか?」
○○○
「ん…」
○○○はもう一つ、大きく息を吐く。
もう少し、甘えていたい。
温かいし、良い匂い…。
○○○
(リヴァイの匂い、お日様の匂いだ…)
ふ、とリヴァイの体が離れ、片方の手が○○○の頬に触れる。
○○○
「ん…」
そのまま、もう片方の手で腰を引き寄せられ、誘われるままキスをした。
○○○
「っ、ふ」
キスの合間に、する、するとリヴァイは○○○の耳たぶを人差し指でなぞる。
○○○
「っん」
○○○はくすぐったくて身を捩る。
唇を、離し。
見ると、リヴァイは。
○○○
(わ…)
優しく、優しく笑っていて。
○○○
「リ…」
そっと唇が触れて、離れた。
○○○は笑って、リヴァイに抱きつき直す。
リヴァイは暫く、○○○の髪を撫でていた。
end