番外編

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「情けない、情けなさ過ぎる。」
「九尾の人柱力を隠して保護する」という綱手の命をガイ、ヤマト、アオバそしてルリは受けた。
前途多難な船出だったが、ナルトに悟られないように極秘任務と誤魔化しながらなんとか里を出発した。
問題はそこからだった。
普段海とあまり縁のない木の葉隠れの里の忍達は、ルリを除き船上の不規則な揺れで一様に体調を悪くしてしまった。

ルリは不思議で仕方がなかった。
兵器があまり発達しておらず、また悪魔の実が存在していない忍の世界では、忍術に加えて体術が重要視されている。
実力がある忍ほど鮮やかで美しい身のこなしをする。
「いつもアクロバティックに跳んだり跳ねたりしているでしょう。
特にガイ、なんで船の揺れには弱いの。」
ガイの「木の葉・剛力旋風」は身体を回転させながら技を繰り出す。
そちらの方がよっぽど三半規管を刺激するではないか。
ルリは呆れながらさっさと甲板へ出てしまった。
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