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思い描いていた未来。
そこに貴方がいるのかどうかなんて、想像できなかった。
貴方といるということが、こんなに嬉しいなんて。
「ねえ、ウーゴ」
「どうしたの?」
「わたし、幸せよ」
恥ずかしいから顔なんて合わせられない。
一拍置いてから、くすくすと聞こえる抑えた笑い声に、なによ、と拗ねた口調で問う。
「大丈夫だよ、俺もとても幸せだから」
そう言いながら、後ろから抱きしめてくる恋人の腕に、自身の手を添える。
ああ、ここに貴方はいるのね。
もう何も気にすることなく、貴方と共にいても良いのね。
後ろを振り向くと、笑顔でわたしを見つめてくれる。
どんなにこの時を待っていたか、貴方はきっと知らないのでしょう?
貴方が思ってるよりも、ずっとずっと。
わたしは幸せなのよ。
「愛してるよ、サキ」
「わたしもよ」
絶対に本編ではくっつくことはありません。
あれは最終的にくっつかないです。
ウーゴくんジンになっちゃうので。
2016/07/21