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「お帰りなさい!ご飯にする?お風呂にする?それとも、あ・た・し?」
「…ついに頭でも湧いたんですか?」
やっだもう!分かってるくせに!と、バシンバシンと加減もクソもない力で背中と肩の間を叩かれる。
こいつは生涯を誓い合った夫を殺す気なのだろうか。
「どうしたんですか、一体」
「ご飯にする?お風呂にする?それとも、あ・た・し?」
「人の話を聞いてるんですか?」
「どうする?あたしにしとく?」
「いえ、ご飯で」
「は?」
「はい?」
「ご飯なんかあるわけねーだろです」
選択肢にあったから、いま欲しいものを述べただけなのにこの始末である。
一体この馬鹿はどこまで馬鹿になれば気が済むのか。
そして何が不機嫌なのか。
不機嫌になりたいのはこっちだというのに。
「ばーかばーか、ジャーファルのばーか、べろべろべー」
こいつ、調子に乗ってきた。
(無駄に続く)
2018.01.08