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帰ってきた貴方は、少し変わっていた。

その前の貴方は、貴方だけのものだったのに。

決してわたしのものではなかった。

それでよかった。

それで良いと思っていた。

そう、思っていたのに。


「おかえりなさいませ」

「私がいない間、変わりはないですか?」


この質問は愚問ですかねえ、と以前と比べて比較的柔らかく笑う。
大事なのは比較的に、だ。

その笑顔に少し吃驚してしまい何も言えなかった。
何があったのだろう。
わたしではきっと支えになることができなかったのだろう。

言い知れない虚無感から顔を背けることには大分慣れたと思っていたのに。
まだまだ努力は必要らしい。



きちんと向き合うという強さと、本音を吐く弱さが、わたしにあれば良かったのに

2018.01.05

身近にいるのに何もできなかった自分と、何もしなかった自分

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