風雷雪・再
□コスプレ?いいえ、私服です。
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左「は?袴?」
葉「うん、うちの前に袴を着た男の人が二人立ってる。」
葉「ちょっと聞いてみよう!」
左「ちょっと!」
葉時目は、左千加を引っ張り二人の青年に近づいていった。
雷「風の向きは南東、風速は3m/秒のようだね。」
銀「ったく、なんで俺が記録しなきゃいけないんだよ。」
雷「さっきは僕がやったんだから、別に良いだろう?」
銀「わかったわかった。で、次は?」
雷「次は気圧を計るんだけど…、」
葉「すみませーん!」
銀雷「ビクッ?!」
銀床の里と雷雨の園は驚いた。
葉「少し聞きたいことがあるんですけど…」
銀「…お前、俺たちが見えるのか?」
葉「…?あのー、うちの前で何やってるんですか。」
雷「ちょっ、ちょっと待って!!」
雷雨の園は見知らぬ少女から少し離れ、少女に聞こえぬよう話した。
雷「まずいよ、この子僕たちが見えてるらしいよ?!」
銀「らしいじゃなくて見えてるんだよ、ちゃんと。どーすんだよ、見つかったじゃないか。」
雷「でも質問には答えないと…」
銀「嘘を言え、嘘を。」
雷「なんか嘘つくの気が引けるんだけどな。」
銀「お前馬鹿かよ、風の向きと風速と気圧を計ってた言うのかよ。おかしいだろ、フツー。」
雷「そっか。」
銀「だから嫌なんだ!人間と関わるのは。」
雷雨の園、嘘をつくのを嫌がるが仕方なく少女に話し始める。
雷「えっと…、僕たちは散歩を…そう、散歩をしてる途中なんだ!」
銀「(もっとましな嘘つけよ。)」
雷「(だって〜)」
葉「…そうでしたか。散歩、楽しんでくださいね。」
銀「(こいつ、結構馬鹿だ。)」