風雷雪・再
□こんな真夏日で真昼に袴だと?!
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銀「あ〜、だりぃ。なんでこんな真夏日に風の向き・風速・気圧を計らなきゃいけないんだよ。てゆーか、俺雪神だぞ?!殺す気か!!」
袴を着た銀髪の首から銀色の方位磁針を提げた青年は頭を掻きむしった。
雷「仕方ないでしょ。今日は全国の風神の集まりがあるから私の代わりに風の向き・風速・気圧を計ってくれと美宙の宮に頼まれたんだから。」
同じく袴を着た黒髪の腰に刀を提げた青年は何かを書きながら言った。
銀「そんなの、つむじとカマイタチにやらせればいいだろう?!」
雷「カマイタチは風邪で寝込んでるし、つむじは美宙の宮のお供をしないといけないから無理なんだよ。」
銀「なんで風邪で寝込むんだよ。そもそも雷雨の園が頼まれたんだろう?なんで俺もやらなきゃいけないんだよ!」
雷「だって暇で死にそうって言ってたじゃないか。」
銀「だからって、なんでよりによってこんな真夏日なんだ!俺は雪神で冬じゃないと術もろくに使えないっt…」
雷「あっ、そろそろ時間だよ。」
黒髪の青年は銀髪の青年を引っ張り歩いていった。
銀「人の話をちゃんと聞けこの馬鹿野郎!!」