赤い神

□Tatoo
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8月上旬、深夜2時。


うだるような暑さの中 仕事を終え、マンションのエレベーターに乗り込む。


ジェジュンと約束した0時はとっくに過ぎていて。


仕事柄、時間通りに終わることの方が少ないから仕方が無い。


あーでもジェジュン怒ってるかなー

なんて考えながらエレベーターを降り、貰っていた合鍵でドアを開ける。


クーラーが酷く効いていて肌寒い。


「じぇじゅーん?」


部屋をぐるりと見渡すとソファで寝ているジェジュン。


床に座ってジェジュンを見ると、目のわきには涙の跡があって。

寂しい思いさせちゃったかな、
...ごめん。


金色の、ジェジュンにしては珍しい少し短い髪をゆっくり撫でる。


「ん、ユノ?」

ゆっくりと目を開けたジェジュンは俺がいることに気がつくと飛びついてきた。


首に腕を回してギュッと俺の頭を抱え込む。

「ゆのっ、ゆの!」


「ごめん、遅くなって。ベッド行こっか」


ジェジュンを抱きかかえ寝室に向かう。


ベッドに下ろすとジェジュンは自分でシャツのボタンを外していた。


ジェジュンを跨ぎ、覆いかぶさる。


「んっ」
涙の跡にくちづけをするとくすぐったそうに片目を瞑る。


「口にちゅーしてっ」

ジェジュンからの催促にさくらんぼ色の唇にちゅっちゅっと啄むようにキスをした後、下唇をあむあむする。


キスをしたまま頬に触れ、その手を首、胸、腹と下げていく。


下腹部に触れたとき、

「あ、痛...っ」


「ジェジュン?どうした?」

顔を離して部屋を明るくする。
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