木兎 × 赤葦


□あんたって人は、
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「だから打つだけじゃなくて、ちゃんとこっちのことも考えて下さいよ!?」
「やってみねーと分かんねえだろ!?」
「しっかり見直さないと時間ロスするじゃないですか!!」
「その時間が無駄だっつってんの!! 早く仕上げようって言ったのお前だろ!?」
「そうですけど、でも木兎さんだって乗ってきたでしょう!?」
「だって春高近いだろ!? 遅れちゃ元も子もねえだろ!!」
「それに今の今までほっといたの、木兎さんじゃないですか!!」
「は!? 俺はお前が忙しいだろうと、」
「変な言い訳はよしてください!!」
「ちゃんと俺の話を聞けよ!!」
「どうせ聞いたところで、貴方が強引に押し付けてくるだけでしょう!?」
「何言ってんだよ!? んなわけ、」
「はっ、この間それやりましたよね、忘れたんですか!?」
「わ、忘れてないけど……でも!!」
「もういいです。この話自体が時間の無駄です。俺もうやめますんで、じゃ」
「あーわかったよ!! もうこんなの終わりだ終わり!!」











木兎さんと喧嘩をして3日。
俺がトスを打って、木兎さんが打つ。




いつも通りだけど会話は全く交していない。一言も話していない。



打った後は何も言わないで木兎さんは去って行く。

そんなの気にする意味も無い。
そして、次のトスを上げる。

こんな日がずっと続いている。






「木兎ナイスキー」
「……おう」







「最近木兎おかしくね?」
「赤葦と何も話してないし」
「うわ……久々の夫婦喧嘩かよ」

「今回は長引きそうだねぇ」
「もうすぐ春高なのに、心配だな……」







あの人が悪いんだ。


俺はこうした方がいいのでは、と言ったのに木兎さんはそれを頑固拒否。
その上、俺の意見にグチグチ文句をつけて。





絶対、あの人が悪い。





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