女の子達の日常

□真紀ちゃん
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「おかあさ〜ん大丈夫だからね落ち着いてね」
優しくママに声をかけるのはパパの先輩で真紀ちゃんの主治医のだ
パパが真紀ちゃんの突然の激しい症状に無理を言って診察を頼んだのだ
おろおろと今にも泣きだしそうなママからそっと真紀ちゃんを受け取り診察室のベッドに寝かせた
パパの方はもっと酷くこの世の終わりみたいな顔で慌てふためいている
「ほらあんたも一応医者なんだからこれくらいで慌てないの」
先生がパパに檄を飛ばす
「お母さん真紀ちゃんいつからこんな感じなのかしら?」
担当の看護師が真紀ちゃんの背中を擦り吐瀉物を受け止めたりおむつを換えたりしている間に事情を聞いていく
おろおろとママが詳しい事情を話す
言いづらそうにママがことの顛末を説明する

真紀はパンのキャラクターが大好きだ
今日は暖かいし、真紀の調子もよさそうなのでちょっと2人でお出かけした
真紀が大好きなパンのおもちゃや食器、服等をそろえるためだ
帰ってきてからもご機嫌だったが食事を終えお風呂に入ると久しぶりのお出かけで疲れたのかいつもより早めに寝てしまった…
しっかりとパンのぬいぐるみを抱きしめすやすやと眠る真紀を寝室に寝かせ、私は主人の帰りを待った
今日は研修会があるとかでいつもよりかなり遅い時間に帰宅する予定だ
主人の帰りを待っている間に買って来た物を整理したりおもちゃを片付けたりしていた

夜9時を回ったころ主人が帰宅した
リビングに置いてある物を見つけるとため息をつく
「なあこういうのってさあ…」
延々と自説を展開する
最初は丁寧に聞いていたけど途中でばかばかしくなって段々生返事になってくる
それが主人の逆鱗に触れたみたいで一段と主人の声が大きくなる
どうやら家の主人キャラ物嫌いみたい…
言ってることはわかるんだけど…真紀が喜ぶんだから仕方ないじゃない…

…ん…いつのまにかねちゃった…
あれぱぱのこえきこえる…
かえってきたのかな?いってみよう
なんだか騒がしい感じがして目が覚めた
そっとベッドから降りるとパパとママのいるリビングを目指す
廊下の途中まで来たらなんか様子がおかしい
パパもママも大きな声で怒ってるみたい
そっと扉を開けて中の様子をうかがう
あっ…ぱぱ!ままをいじめないで!
リビングではパパが大きな声でママを怒っていた
ママ大変!またパパにいじめられてる!
やめて!
こわかったけど、ままをたすけなきゃっておもってぱぱにむかっておもいっきりたいあたりする
でもまきかるいからぱぱびくともしない
しかたないからおもいっきりあしにかみついた
やめてぱぱ…ままいじめないで…
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