自然の女神

□日常
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〜チョロ松side〜




……彩花に連れられて三時間…





やっと彩花の家に着いたみたい。




彩花は両親が居ないっていってたけど、多分作り話だと思う。





だって、そんな簡単に信じれる?







僕等の正体を知ってながらなんで僕等にまた近付くんだろ…




もう、ほっといてくれれば良いのに…





『ほっといとくと、違う奴に殺されちゃうだろ…。




レオ、コイツ等が言ってた六つ子だ。丁寧に扱えよ』



なんか、いつの間にか白髪の男の子が居た。




レ「畏まりました。




此方ですよ、松野兄弟。」





レオと呼ばれた男の子に着いていくと、大きな部屋の前についた。





レ「この部屋は好きなように使っていいから。


あと、タメな。


もし、彩花に怪我を負わせるようなら俺がキレるからな。覚悟しておけよ」





レオはそう言うと、何処かへ行ってしまった。





……僕等は部屋に入ってみた。





すると、案外居心地のいい部屋だった。





なんか凄く落ち着く…





ガチャ




レ「あ、そうそう。

この屋敷の奴とはタメ口で良いけど、彩花には敬語にしろよ?

彩花はお前等の主なんだからな。


あと、この屋敷の住人の説明しとく。


金髪の眼鏡をかけてる奴が秦蘿で、深紅の髪の男が有空(ありく)。


紫の短髪クソ野郎が紫音、この俺が玲音だ。


メモでもしとけな。」





ぱたん




玲音はそれだけ言うと、また何処かへ行ってしまった。





か「案外居心地いい部屋だな…」



と「そうだね。僕はてっきり牢屋にでも入れられるのかと思っ【ドォーーーーーンッッッ】何!?」




ドタタタ!!



ガチャ



秦「……君達、ちょっと手伝ってくれない?」



ち「どうしたの?」



秦「彩花様が…暴走してるんだ。
彩花様の暴走は大の大人が10人居ても足りないくらい強い。だから手伝ってくれない?」




お「分かった。皆行くぞ」




全「うん!」




……





〜NOside〜



チョロ松達が秦蘿に着いていくと、大きな氷のかぐねを持った深紅の瞳の彩花が暴れていた。




『嫌だ!!』



レ「だから何が!!」



『人…殺、したくない!!』



紫「殺さなくてもいいと思うよ!!」



『でも、殺さないと六つ子が死んじゃう!!そんなのやだ!!』



有「そんなの珈琲与えとけば住む話でしょ!!」



『そんなの可哀想だろーが!!』




パキパキと色んなところが凍っていく





『ボクは─────!!』





その時だった。






チョロ松が彩花をナグッタ






『っ!?』




ち「おい偽善者。何、人殺す理由が何で僕等のせいにしてんの」



『……偽善者…ククク…ケケケケケ…クカカカ…フヒヒヒヒヒ…』




ザシュッとチョロ松のお腹辺りをかぐねが貫く。




レ「彩花様!!(怒)」




『フヒヒヒヒヒ…人…死んじゃったぁ〜』





彩花はニヤリと笑うと、今度はカラ松に狙いを定めた






『あれぇ?なんで生きてるの?今ボク殺したはずだよねぇ〜』






か「っ!!彩花辞めて!」




『コロス♪ウフフ…』




レ「辞めてくれ。」





ドスッとレオが彩花を殴り、彩花を気絶させた。





トサッと彩花は倒れた。





レ「……大丈夫か?」




レオは小さな肉片をチョロ松の口の中に入れた。




すると、チョロ松の傷が直った。





ち「っ…!!」




レ「来たばかりなのにごめんな。彩花様は…な、色々我慢してるんだよ。親がほしくても何も言わないし、嫌われても、何しても彩花様は我慢しかしなかったんだ。人を殺すことも本当はしたくないけど…ほら、俺等は喰種。肉を食わないと死んじゃうだろ?だから…彩花様は仕方無く$lを狩ることを許した。でも、やっぱ罪悪感が酷いらしいな。でも、今回はお前等六つ子も居るから…でも、人殺しはしたくないという感情が混ざってこんな事になったんだと思う。」







レオがそう話すと、六つ子は…特にチョロ松は悲しそうな顔をした。






ち「……彩花が僕等を連れてきた理由って分かります?」




レ「………………守るため…






俺等もそうだから…彩花様に連れてこられた。


俺等も喰種だし…。」





六つ子は( ゚д゚)ポカーンとしていた。




お「え…全員…」



秦「喰種だ。」



有「……彩花様に救われた……な。」



紫「彩花様が居なかったら僕等死んでるし…ね。」




パチッと彩花が起きた。




『……あれ…?私…』



紫「彩花様!!大丈夫ですか?」




『え…うん。あのさ…ボクまた……?』




有「……また暴れました」





『ッッ!!ごめん…秦蘿!ボクは封印部屋に行く!誰一人封印部屋に近付けるな!!絶対な!』






彩花はそう言うと、涙を目に溜めながら出ていった。





 
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