亀裂
□ジム…?
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…出てきちゃったけど…何処なんだろ…サンヨウシティ…。
「ニー。」
此方此方…とでも言いたそうな顔をする琥珀。
『此方なの?』
「ニャ!」
コクリと頷くところを見ると此方なのだろう。
野性のポケモンって色々知ってるんだね…
「ニー!」
おお!なんか町みたいなとこ来た!
「ニャーニャニャー!」
なんか此処がサンヨウシティって言ってるみたい…。
「ニャパー!」
琥珀はボクの肩から飛び降りると、なんかレストランのような所に来た。
…最初はお昼御飯…とでも言いたいのかな?
ボクはそう(勝手に)解釈し、レストランのような所に入っていった。
勿論、琥珀もね。
『すみません…失礼します。』
ガチャと扉を開けて、入ってみると…
赤い帽子を被った肩にピカチュウを乗せている少年とタキシードを着た緑の髪の少年が戦っておりました。
『琥珀…本当に此処に入るの…?』
「ニャパー!!」
ボクは少しとほほ…と思いながら、空いてる席に座らせてもらった。
…数分後…赤い帽子を被った少年は勝ったらしく、何やらトライバッチ?というバッチを貰っていました。
コ「あ!お待たせいたしました!;」
青い髪の少年がお水を持ってきてくれる。
『えっと…お尋ねします。今此処で何をやってらしたんですか?』
コ「えっと、此所はレストランでもあり、サンヨウジムというジムでもあるんですよ。それで、彼等は戦い、そして、彼処にいらっしゃるサトシ君は此処のジムリーダーであるデント、ポッド、そしてこの僕コーンとバトルし、見事二人を倒しましたので、ジムバッチをゲットしたのですよ。」
…そんな話…初めて聞いた。
『そうなのですか。』
「ニャパー!」
『琥珀もバトルしたいの?』
「ニャスパー!!」
コクリと頷く琥珀。
『あ、あの!コーンさん!』
コ「はい?」
『ボクもジムバトルお願いします!』
コ「えっと…少々お待ちください。」
コーンさんは、そう言い…先程バトルしていたデントさん?とポッドさん?の所に行った。
サ「あの、君のバトル…見てて良いかな?」
『ふぇ?あ、はい!』ニコッ
サ「ありがとう!!」
サトシ君…?が嬉しそうにしていた。
そして、コーンさんが戻ってきた。
コ「OKを貰いましたので、此方に来てください。」
…ボクと琥珀が連れられてきたのは、バトルコートのような所だった。
『頑張ろうね、琥珀。』
「パニャ!!」
勿論!!と言っているかのようだった
コ「…では、誰とバトルしますか?」
『あ、あの!ボク…琥珀しかポケモン…居ないので…あの…優しいお方がバトルしてくれたら良いな…なんて駄目ですか…?』
あー…コミュ症はやっぱ治らない…。
辺りを見回すと、全員顔が真っ赤でした…。
風邪なのかな…?
デ「っ…///可愛らしいお方よ、ならこの僕デントが貴方のお相手になりますよ」ニコッ
わー…青少年の雰囲気がどこぞのクソ松に似てるー←
『えと…で、では、お願いします!』
デ「では…イッツ・テイスティング・タイム!」
はて…?イッツ・テイスティング・タイム!とはどういう意味なんでしょうか…。
「パニャパニャ!!」
『そ、そうだね!琥珀!!宜しくね!』
「パニャ!!」
琥珀が前に出る。
サ「あれは何て言うポケモン何だろ…。」
サトシ君が図鑑を開くが、「このポケモンは不明です」としか言われていなかった。
デ「図鑑に乗っていないポケモンとは厄介ですね。行きなさい、ヤナップ!!」
ボールの中から出てきたのは、頭に木が生えた緑のサルでした。
『わぁ…可愛らしいです。』
「パニャパニャ!!」
…琥珀が嫉妬してしまいました。
デ「ヤナップ、種マシンガン!!」
「ナァーップーー!」
『えっと、避けてください!!』
「パニャ!!」
危機一髪、種マシンガンというものには避けられました。
『サイコショック!!』
「パーニャー!!」
ドゴーンッと音がし、砂煙が立った。
『ああっ!ご、ごめんなさい!!壊してしまって…』ショボン
デ「ヤナップ大丈夫かい?」
「ナップ!!」
コ「君!バトルコートの事は気にしなくて良いよ。」
コーンさんがそう言いましたので、ボクは少し申し訳無いな…と思いながら、バトルに集中した。
『琥珀、finishでサイケ光線です!』
「パーニャーッ!!」
ドゴーンッとまた音がし、今度はヤナップが目を回し、倒れていました。
デ「ヤナップ!!」
コ「ヤナップ戦闘不能!!よって、勝者は…あ、名前を聞いても?」
『あ…ぅ…アヤカです。』
コ「勝者アヤカ君!!」
デ「おめでとう…アヤカ君。」
そう言って、ヤナップをボールに仕舞うデントさん。