亀裂

□その頃のおそ松さんのメンバー
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…その頃…松野家では…


お「暇だなぁ〜。」


と「暇だねぇ〜。」


か「…そう言えば、最近…誘拐事件があったらしい…。」


お「誘拐〜?」


怠そうに起き上がる長男。


か「ほら、これ」


次男が持ってきた新聞を長男、次男、三男、四男、五男、六男で見る。


ち「どれどれ…誘拐されたのは、水野さんの娘、水野彩花さん…。



ハァアァア!?


い「ハァ!?彩花が誘拐された!?」


お「トト子ちゃんを虐めてたから、バチがあたったんだよ。」


ザマァとでも言いたそうな顔をする長男。


ち「おそ松兄さん!!今そんなこと言っちゃ駄目!」


すると、ジリリリリ!!と電話が鳴った。


お「チョロ松おねがーい」


ち「うぉい!…ったく。」


お「(…彩花が誘拐された…)」


三男は電話を取りに行った。


い「彩花が…誘拐…」


と「…それで最近…彩花を見掛けなかったんだ。」


四男と六男は心配そうにそう呟いた…。


か「…」ボソボソ


じゅ「カラ松兄さん…?」


か「俺のせいだ…俺があんなこと…言わなければ…」


次男の様子が可笑しいと気付いた四人。


い「クソ松…テメェ彩花になんか言ったのかよ…」


か「あぁ…。」


トト子が虐められた時のこと…


〜その時〜


『…』


か「何故トト子ちゃんを虐めたんだよ!!」


『…』


か「何か答えろよ!!クソ女!!」


ドガァンッ


壁を壊す次男。


『ボクはやっていない。』


か「ハァ?女子達がテメェがやったって言っていたんだよ。テメェ以外やる人居ねぇだろ」


『…ハァ…馬鹿は何も考えないんだね。昔からそうだよね。何かあっても全てボクのせい。有り得ない。もう少し考えて発言しなよ。』


それを言われた次男はキレ、彩花の首を掴むと壁に押し付けた。


か「なんでもかんでも彩花のせいだろ。トト子ちゃんがそう言っていたし、女子達もそう言っていた。テメェ以外犯人が居ないのによくそう言う嘘を付けるな。テメェが一番馬鹿で消えても良い人物だろ!さっさと俺等の目の前から消えろ!もう俺等の前に現れんな!」



そう言って、次男はトト子ちゃんの元に向かったそうだ。



〜回想終わり〜


と「ばっ…か!カラ松兄さんの馬鹿!!何で…何で彩花にそんなこと言っちゃうの!!馬鹿じゃないの!?人に言って良いこと悪いことがあるんだよ!!どんなときでもそんなことは言っちゃ駄目!」


じゅ「…彩花…ウワァァァァァン!!」


五男が泣き出した。


その時、先程電話を取りに行った三男が帰ってきた。


ち「嘘だろ…嘘…だよね…嘘であってほしい…」


か「何の電話だったんだ?チョロ松」


ち「彩花はもしかしたら、もうすでに殺されたかもしれないって。彩花らしき人物の死体が見付かったって…。」


じゅ「…嘘…嘘嘘嘘嘘嘘!!」


お「…っ!!」


か「…っ…」


とうとう泣き出してしまった六つ子。


〜その頃、死んだと噂されている彩花は…〜


『琥珀ー…一回休憩しようか♪』


「ニャ♪」


と言い、ニャスパーの琥珀と楽しみながら、林檎を食べていた。


〜六つ子の方に戻ります〜


お「ま、まだ…彩花だとは決まってないんだろ?」


ち「まだ…ね。」


い「じゃあ…まだ…希望はあるんだね。」


と「…彩花…生きてて…お願い…。」


ち「で、さっき十四松の大泣き声が聞こえたけど何の話だったの…?」


〜お話し中〜


ち「バッカじゃないの!?カラ松兄さんの馬鹿!!それただの八つ当たりじゃん!!彩花が犯人と決まってた訳じゃないのに決め付けるとか…それは彩花もキレるよ!馬鹿って言われても仕方無いよ!!」


と「僕も同じことをさっき言ったよ。」


ち「本当有り得ない。」


じゅ「…フェェェ…」


まだ泣いたままの五男。


お「カラ松だけが悪い訳じゃない。俺等だって…言葉にしてないけど色々な暴力振るってただろ…。それに…今起こっても仕方ない。」


ち「そうだね…。それに今出来ることは彩花の無事を願うこととその事についての反省…だしね。」


そう言って、六つ子は彩花の無事を願った。

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