自然の女神

□日常
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……おはよ、水野彩花ッス。




ボクは今路地裏に居るんスよね。




ボクの仕事は、「国家錬金術師」でもあり、「喰種捜査官」でもあるんだ。






だけど…かぐねだっけ?




あれは使いたくない…




気味悪い。




しかも、喰種ってあの六つ子もじゃん?






ボク、あの六つ子にはお世話になったから…彼等を捕まえるのはボクがやりたいんだよね。





んで、殺さずにボクの研究道具になってもらうんだ♪






あ、カモが来た。






というか、噂とすれば…だな(笑)





お「居た居た…自然の銀狐。





いや、水野彩花」




ふーん…そこはバレてたんだ…。






『ヤホー、久し振りだねぇ…六つ子君。』




お「そうだな。お前はなんでこんなとこに居るんだよ…」





『え、分かってるんじゃないの?






ボクは君達を捕まえに…来たんだよ』






ニヤリと笑うと、六つ子は怯えた顔をした。




『何怯えてるの。君達がボクを追い込んだのに…






何も知らないくせに嫉妬でボクを虐めてさ…楽しかったかい?


弱者を虐めるのは…』




か「っ…ごめん…。謝るから…捕まえないで!!


俺がbrotherの代わりになるから…



お願い」




流石…兄弟想いのカラ松。




『……なんか勘違いしてない?』




ち「へ?」



と「勘違い?」



い「……絶対…俺等を殺すつもりなんでしょ…」



『ほら勘違いしてる。ボクは「喰種捜査官」でも彼奴等(読み方:クズ)みたいにかぐねを取って道具にしようとか考えてないから。

それに、ボクは君達を殺すつもりでもない。』





本音…だよ。多分←




『……君達…家無いんでしょ?』



と「何で知って…」




『……情報なんて何処からでも手にはいる。』





じゅ「……兄さん達逃げて!!」





十四松がかぐねを出し、ボクに襲い掛かってきた。




ボクは水を操り、十四松のかぐねや両手首を硬めた。





お「十四松!!」



『……引かれるなんて俺はお前らより慣れてんだよ…』




じゅ「何これ!?動けない!!」



ち「十四松!!今助けるから!!」




羽赫というかぐねを出し、チョロ松がボクを襲い掛かってきた。





『……ハァ…』





ボクはため息を一つ吐き、チョロ松のかぐねと両手両足を氷で硬めた。




『……無駄な力は使いたくないんだけど。』




と「っ!?チョロ松兄さんまで…」




『……ボクの家においで。



君達を保護しないと何のために喰種捜査官になったか分からなくなる。』




い「ケッ…んな嘘つくんじゃ…」




バリンッ





ボクはめんどくさくなり、六つ子全員を氷で硬めた。




そして、全員を風で浮かせて…強制連行。






と「離せ〜!!」



い「縛られるより良いね//」


か「……何されるんだろう…」


お「っ…怖いな…」





『……なあ…少し昔話をしようか。




ボクが君達に苛められる前…だから、多分ボクが5才の頃の話。』





これは…ちょっとキツい話だけど…





まだ三時間くらいしないと着かないから。





※これは車の中の話





『ボクは…日本人じゃないこと分かってるよね?』




お「え…?」




まさか…知らなかったの!?




か「あぁ…彩花は外国から引っ越してきたもんな」




『……うん。ボクは…アメストリスという国から来たんだけど…



その国はね、ホムンクルスといえ化け物と毎日のように戦っていたんだ。



ボクのお母様は、喰種だったんだけど…そのアメストリスの軍兵に珍しいからという理由で連れていかれ、殺された。



ボクの父は、軍兵で…ホムンクルスに殺された。





ボクは自然を操れる能力や、かぐねを持ってるから…という理由で強制的にアメストリス軍の狗にされたんだ。





で、ボクは誰も殺したくなくて日本に来たんだけど…





此処は喰種だらけ。




しかも、喰種捜査官の人に見付かってね。


喰種捜査官の人にまた強制的に入れられたんだ。



で、そのあと…六つ子の君達に出会った。



最初は仲間に出会えた嬉しさとかがあったんだけど…君達はバレてないとでも思ってかボクを虐め始めた。



多分、ボクが特殊な喰種だったんだろうね。




だから、喰種の臭いがしなく、仲間と認識されなかった。




ま、ボクは前に仲良くしてもらったから…という理由で君達を探してたんだ。



今のままでは確実に捜査官に見付かれば殺される。




だから、鍛えてあげるよ。』





ボクの話を真剣に聞いていた六つ子は真剣な顔していた。




お「……住ませてくれるんだよな?」



『勿論。』




ち「……信用できないけど…宜しくね」



信用できないんかい。




 
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