dream

□呪い
1ページ/1ページ

『ねえ灯埜』


灯埜「どうしたの」



私、未影は、私の主灯埜と一緒にいる。


そして、ある少女を付けている。



『何あの子!?人間だよね!?しっぽ生えてるよ!?』


灯埜「…え、うん、今更だね」



その女の子を付けていると、小福の家に着いた。


小福と知り合いなのかな…?



『よし、ここは入っちゃおうか』


灯埜「うん、決断早いね」



だって早くしないとじゃない?
優柔不断は良くないよ?



『こーふくー!!』



私は家に入り、小福を呼んだ。



小福「あ〜!!未影〜!!!久しぶり〜!」



小福は私を見つけた途端、目を輝かせながら私に飛びついてきた。



『かわいいなあ小福は〜。あ、私の家来る?小福ならいいよ?』



私が小福をナンパしていると、案の定大黒が私を吹っ飛ばした。


私は頬を擦りながら立ち上がった。



小福「あっ、そういえば未影たちは何しに来たの〜?」


灯埜「久しぶりに帰ってきたから散歩してた」



「つまり…」
と、私が説明する。



『なんか尻尾の生えた女の子を見つけたから付けてたんだよ〜』



そういうと小福は納得したような顔をして、



小福「それってひよりちゃんの事だね〜!」


『ひより…?』



聞いたことのない名前に戸惑う私達。


とりあえず私は小福の家を覗いて見た。


そこには、さっきの尻尾の子…ひよりと、小さい男の子と、





『…や、と?』





そこにはとても見覚えのある人がいた。




夜ト「っ…!?未影…!?」



夜トは私を見つけると、目を見開いた。



────ぎゅっ…





『や!?や、や、夜ト!!?何、して…』



突然、夜トが抱きしめてきた。


頭が混乱していても、顔がどんどん熱くなるのがわかる。




夜ト「…よ…」


『へ…?』


夜ト「帰ってくんのおせーんだよ…!」




夜トの意外な言葉に驚きながらも、私は微笑んで



『ごめんってば、夜トは構ってちゃんだな〜』



と、軽く抱きしめ返してあげた。



ひより「夜ト!?その人誰!?大丈夫ですか!?」


雪音「早く助けねーとこの女の人死んじまうよ…!!!」


夜ト「お前ら何なんだよ!!!!なんで悪者前提で話進めてるんだ!!!!」



夜トは抱きしめてきた腕を解いた。


そして私はさっきから気になっていることを話した。



『えーと、その子達は?』


ひより「わっ、私は壱岐ひよりです!」


『ひよりちゃん何故しっぽ…?』


ひより「これは…、夜トに会ったらこうなりました!本体は家にあります!」


『なるほど夜トのせい…』



なんか説明省略してない?この子。


まあいいや。



『そんで、そっちは…、夜トの神器さん?』


雪音「え!?なんでわかるの!?

俺は雪音だよ」


『何となくかな〜』



私は苦笑いをしながら軽く流した。



『んーと、じゃあ私だね!


私は未影。私の主、灯埜の神器だよ。


もう1人居るんだけど、家で昼寝してるから不在』



もう1人の神器とは、月影の事だ。


月影は夜行性だからな〜。



ひより「あっ、あの!!」


『んー?あ、タメでいいよ?』


ひより「はいっ、じゃなくてうん!


ズバリ聞いちゃうけど、夜トと付き合ってるの!?」



ひよりちゃんは目を輝かせている。


雪音くんも少し気になっているよう。


小福に至ってはニヤニヤしている。



『もうほんとお前ら何なん!!!!付き合ってないから!!!ね!夜ト?』


夜ト「あ、ああ、うん」



夜トは下を向いたまま答えた。



小福「…そういえば」



小福は少し真剣な顔をして、私に話しかけた。



小福「未影たちの呪いの解き方、まだ見つからない…?」


『…!


うん、そう簡単には見つからないんだよね…』



ひより「呪い…?」



呪いって?と、ひより。




『ふぅ…、仕方ない…。





じゃあ少し、私の昔話をするよ』
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ