小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第52章 ミラの闇
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その時、ものすごい爆風と共にミラとトワが現れた。
「ここまで来れたことは褒めてあげる。だけど、あなた達をこのまま安々と帰す訳にはいかないわ」
トワが言った。
「ケッ!そんな脅しなんぞ通用せんぞ!」
ラディッツが言った。
するとトワは含み笑って言った。
「あなた達、暗黒ドラゴンボールを持っているでしょ?それを渡してくれたら、見逃してあげても良いわよ」
しかし、悟空達は首を縦に振らなかった。
「どうせ、ろくなことに使うんだろ!ただでさえこんな危ねぇもんなのによ、危なくて渡せるかってんだ!」
ナッパが言った。
それを聞いたトワはクスッと笑った。
「暗黒魔界の力をコントロールできないあなた達が持ってたほうが危ないんじゃない?」
その時、ターレスがまた苦しみ出した。
「ターレスさん!?」
「ターレス!しっかりしろ!」
悟空とクリスは、ターレスに駆け寄った。
「キサマ!ターレスに何をした!!」
ザマスは怒鳴った。
「ターレスは今まで神精樹の実を食べて生きてきた。神々の食べ物であるその実を、人間が食べれば悪の力を身につけることになるのよ」
「…!」
やはり、人間が神精樹に手を出すのは危険だった。神精樹は星を枯らすだけでなく、神以外の者が食べると、力を制御できず暴走するリスクがあった。
「ふふふ、これで分かったでしょ。やむを得ないとはいえ、神様の物に手を出せばどうなるかと。これは面白くなりそうだわ」
トワは笑みを浮かべた。ところが。
「…ヘヘっ、2度も同じ目に遭うと思うか?」
「た、ターレス!?」
「ターレスさん!!」
なんとターレスは、増幅した悪の力を体に取り込み、完璧にコントロールできたのだ。
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