小説エリア・緑の森
□Dear Saiyans 第48章 大混乱!フューの実験
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ところが、ラディッツの体に異変が起きていた。
どういう訳か力が入らないばかりか、気功波を放つことも空を飛ぶことさえもできなくなった。
「おかしいな。さっきの立ちくらみから急に力が抜けたぞ?」
ラディッツは混乱した。
「どうしちまったんだ?ラディッツの様子がおかしいぞ!」
ナッパは心配した。
するとその時、どこからかものすごい地響きと男性の悲鳴が響いた。
「この声は、農家のおじさんだ!」
「そうだ!何かあったに違いない!行くぞ!」
ラディッツとクリス達は早速走り出した。
着いた先には、農家の男性が腰を抜かしてへたり込んでいた。
「おじさん、どうしたの!?大丈夫?」
クリスは農家の男性に声をかけた。
「あ、ああ、クリス君か!久しぶりだね…」
農家の男性はクリスを見ると、落ち着きを取り戻した。
「一体何があったんだ?」
ナッパが言った。
「実は、いつものように干し草を片付けようとトラックに積み込んだら、こんなことになってしまったんだ…」
農家の男性が指さした先には、ぺしゃんこに潰れたトラックが横たわっていた。
「…何かに襲われてはいねぇのか?」
悟空は恐る恐る聞いて見た。
「いや、それは大丈夫だよ。ただ普通に干し草を積んだだけなんだ」
農家の男性が言った。
「……クリス、ちょっとラディッツとおっちゃんをスカウターで計ってくんねぇか?」
悟空はクリスに言った。
「わ、分かりました」
クリスはスカウターを取り出すと、ラディッツと農家の男性の戦闘力を恐る恐る計った。
「え!?うそでしょ!!」
クリスは一気に青ざめた。