小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第35章 謎の黒い悟空
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画面に映っていたのは、自分達のいた宇宙とは違う景色と、フリーザによく似た若い戦士やロボットのような戦士、ぬいぐるみのような戦士、少し怖そうな顔をした戦士、そしてなんとサイヤ人の戦士までいた。
ラディッツ達とクリス達はびっくりし、そしてはしゃいだ。
「だ、第6宇宙にもサイヤ人がいやがったのか!!オレも試合に出たかったぞ!!」
ラディッツは尻尾を振って言った。
「あいつ、フリーザに似てるけどそんなワルそうに見えねぇな!どんな子なんだろう」
ベルが言った。
「ねぇねぇ!みんなで応援しようよ!」
クリスが言うと、みんなは早速お菓子やジュースを用意して試合を待ちわびた。
そんな彼らを見て、バーダックはやれやれと言いながらコーヒーを飲んだ。


試合は想像以上に激しかった。悟空達は神の力で第6宇宙の戦士達を圧倒し、第6宇宙の戦士達も負けじと本領を発揮した。
そして色々な展開があった。第6宇宙のフリーザ一族・フロストは表向きは正義のヒーローだったが、実はとんでもない詐欺師だったこと。第6宇宙最強と呼ばれる殺し屋・ヒットが、時とばしという技を使って戦うこと。そしてラディッツ達を驚かせたのは、第6宇宙のサイヤ人・キャベが超サイヤ人に変身したことだった。

そしてあっという間に試合が終わった。
「あのフロストって奴、結局悪者だったじゃねぇか」
ターレスは笑いながら言った。
「あのヒットさんって人、ただ者じゃなかったですね」
未来の悟飯が言った。
「まさか、第6宇宙にもサイヤ人がいて、しかも超サイヤ人になったなんてすごかったね!」
クリスが言った。
「ああ全くさ。オレも出たかったな…」
ラディッツは少ししょんぼりとしていた。
すると、試合会場が急にあわただしくなり始めた。
よく見ると、リングの真ん中にかわいらしい子どものような人物が立っていた。
その人物を見たビルスとシャンパは、大慌てでその人物の前に立つと、なんと土下座をしたのだ。
思いもよらない光景に、クリス達はびっくりした。
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