小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第50章 恐怖の世界
1ページ/7ページ

バーダックを奪還する為に、そしてフューを救出する為にラディッツ達は暗黒魔界に出発する準備をしていた。
そして、神の神殿でビルスとウイスと待ち合わせをすることにした。
神の神殿では、すでに悟空達が到着していた。
「…お前達も、暗黒魔界に行くのか。カカロットにベジータ」
ラディッツが言った。
「あぁ、父ちゃんを助けにな」
悟空が言った。
「ラディッツ、こんなことを言うのもなんだが、あまり無理はするなよ。お前はもうあまり戦える体ではないからな」
ベジータがボソッと言うと、ラディッツはカチンときた。
「バカ言うな!オレはサイヤ人だ!!こんな古傷ぐらいどうってこと…あぐっ!!」
無理に素振りをしたラディッツは、古傷の痛みに悶えた。
「ラディー!大丈夫!?気持ちは分かるけど、あまり無茶しちゃダメだよ!ラディーの身に何かあったら、ぼく…ぼく…」
クリスの目は潤んでいた。
ラディッツはクリスに言った。
「…分かった、すまなかったな。だが、オレだってサイヤ人なんだ。どうしても戦いたくて仕方ないんだ。そこでだ、オレのサポートをしてくれないか?それなら、できるだろう?」
「…うん、分かったよ。ラディーを全力で守るよ!」
「ラディッツ、ベジータよりもクリスの言う事を聞くんだな」
ナッパは笑いながら言った。
「オレはただ、ラディッツが心配だから言ったまでだ!いくらサイヤ人とはいえ、古傷で体を痛めているからな!」
ベジータはかっかと怒ったあまり、本音をもらしてしまった。
それを聞いたラディッツとクリスはびっくりした。
「…ベジータ、オレを心配してくれるのか」
「当たり前だ。それに、今まで役立たずとか弱虫と言って、悪かった…」
ベジータは照れくさそうにポツリと言った。
「ど、どうしちまったんだベジータ!まさか死ぬんじゃ…」
ナッパは慌てた。
「何を言うんだ!いきなり物騒なことを言うな!」
「あ、す、すまねぇ…」
ベジータに怒られたナッパは苦笑いしながら謝った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ