小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第49章 孤独
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フューは、暗黒魔界の戦士であるミラとトワの息子だったことが分かった。
しかし、彼は決して悪い人ではなかった。ただ自分が気になったことを研究したり、実験したがるだけだった。
とはいえ、無関係な人は迷惑なだけ。みんなはフューに実験をやめるように説得した。
「フュー、君の実験のせいでみんな迷惑してるんだよ。こんなことしたってなんの得にもならないよ。素直に謝って、元に戻すんだ」
未来の悟飯はフューに言ったが、フューは涙を溜めながら反発した。
「うるさい!ぼくは実験しなきゃ、生きる意味がない!実験はぼくの生きがいなんだ!」
「そんな実験で、自分の大切な人がいなくなったら、どうするんだ?それこそ悲しいはず…」
ターレスが言いかけた途端、フューがラディッツ達を振り払い、鬼の形相で剣を向けた。
「黙れ!ぼくにそんな人はいない!!それ以上ぼくの邪魔をしたら、命はないぞ!!!」
「フュー!落ち着いて!剣を降ろして!」
クリスは恐怖で震えながらも、フューに言った。
「うるさぁーーい!!」
フューは叫びながらクリスに飛びかかったが、ラディッツとナッパが反射的にフューを捕らえ、ブロリーはフューから剣を奪った。
そして、ザマスはフューのほっぺたをバシッとビンタを一発おみまいした。
「自分のやりたいことの為に、人に刃を向ける…。この大馬鹿者めが!!」
ザマスは目をカッと見開きながら、大声で怒鳴った。
ザマスが怒鳴る姿を初めて見たラディッツ達はびっくりした。
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