小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第39章 ターレスと神精樹
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サタンのパーティーから1か月が経ったある日、ターレスは自室でぼんやりと1枚の写真を眺めていた。
それは、クラッシャーターレス軍団時代の写真だった。
ターレスはかつて、フリーザと同じように宇宙を荒らし回ったワルで、神精樹と共に生きてきた。

神精樹とは、食べると強大な力を発揮する果実・神精樹の実が生る神の木で、神精樹が育った星は生命力を吸い取られ、やがて枯れて生き物の住めない死の星となってしまう禁断の神木である。
そして神精樹の実は、もともと界王神をはじめとする神しか食べることが許されないとされていた。
しかし、ターレスは決して悪気があって神精樹に手を出してしまったわけではない。
そこには、ターレスの悲しく寂しい理由があった。
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