小説エリア・緑の森

□Dear Saiyans 第36章 恐怖の人間0計画
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ラディッツ達は、突然現れた謎の黒い悟空のことが気になって仕方なかった。
彼は一体何者で、どこからやって来たのか。そして、本当にドッペル・ゲンガーという怪異だったのか…。
すると突然、ベルが名案を浮かんだ。
「…このまま考えたってしょうがない。ビルス様に聞いてみよう」
みんなはびっくりした。
「ちょっと待ってよ、ベル!相手は破壊神なんだよ?むやみに声をかけたら、破壊されちゃうよ」
ジングルは慌てた。
すると、インターホンが鳴った。
入って来たのは、悟空とベジータだった。
彼らは真剣な表情を浮かべていた。
「ちょっとお邪魔すっぞ。みんなに話があんだ」
悟空が言った。
「ど、どうしたんだい、カカロット?そんな真剣になって」
ギネは心配そうに言った。
「待てギネ、カカロットとベジータが何やら重大発表をするつもりだ。ちょっと黙ってろ」
バーダックはギネを落ち着かせた。


みんなが全員揃ったことを確認すると、悟空はやっと口を開いた。
「みんな、会議中すまねぇが聞いてくれ。実は、ちょっとやべぇことになりそうな事態になっちまったんだ」
「…どういうことだ?」
ターレスが言うと、ベジータが言った。
「そうだ。もしかしたら、この宇宙…いや、全世界があいつに滅ぼされるかもしれん」
恐ろしい発言に、みんなは動揺した。
「なんだって!?宇宙全部が!?」
ナッパは慌てた。
「宇宙だけじゃねぇ。この世もあの世も、みんななくなっちまうかもしれねぇんだ。奴を放っておいたら…」
「ええ!?あの世も!?」
「そんなに危ない状態なんですか!?」
スーノとサクロスはびっくりした。
「いやだよ!ラディーもみんないなくなっちゃうなんて、絶対いやだ!怖いよー!」
クリスはとうとう泣き出してしまった。
「落ち着け、クリス。まだこれで終わりじゃないぞ。ここからが大事なんだ」
ベジータはクリスを落ち着かせた。
「さっきから気になってたんだが、『あいつ』に滅ぼされるって言ってたな。『あいつ』って、誰なんだ?」
ラディッツが言うと、悟空が言った。
「『ゴクウブラック』だ。今回の敵なんだ」
その名前を聞いた途端、みんなはハッとした。
「あ!あの黒いカカロットか!」
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