マルロイ部屋
□雨宿り
1ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
マルスがロイと共に乱闘が休日になったため近くのモールに来ていた
買い物をある程度済ませ、一息いれているとポツリポツリと雨が降ってくるのが窓越しに見えた
ロイが「っぁ…マルスさん、雨が降ってきそうですから早めに残りの買い物を済ませてしまわないとですよ
」というとマルスも「そうだね。後は…本と、…口紅や化粧…？」といって出掛ける前に手渡された買い物メモに目を落とした
ロイもマルスのメモを見ようとしたがマルスは慌ててメモを仕舞ってしまった
マルスがロイにメモを見せない様にしたのはメモに色々と子供には見せられない物も書かれていたからだが、ロイは隠されたので少ししょんぼりした表情になってしまった
マルスが慌ててメモの本のタイトルがかかれてる部分を千切って「ロイは本を探してくれるかな。化粧品は僕が買ってくるよ。」と手渡した
するとロイは「！はい、わかりました。…えっと、本屋さんは…」と呟きながらキョロキョロと見渡した
マルスが「本屋はあっちの方、真っ直ぐ行ったところにあるよ。そこで待っててくれれば迎えにいくから、買い物が終わっ
ても本屋にいてね？(ロイは方向音痴だから一緒にいないと迷子になるから
それに下手に彷徨かれたら誘拐されるかもしれないし。)」といって真っ直ぐ左を指し示した
ロイが「あっちですね、わかりました。終わった後は、待ってればいいんですね？」と繰り返してからパタパタと走っていってしまった
マルスも足を化粧品売り場へと早めながら「(…大丈夫かな。…にしても誰だろう、買い物メモにこんな事書いた人
帰ったら問いたださないと)」と手持ちのメモをみた
メモには避妊用具やらの商品名やらちょっと如何わしい(所謂腐向けや男性向け)の特殊な本のタイトルが書かれていた
勿論後から端っこに書かれたらしく、小さく書かれていて渡される前にささっと慌てたのか歪んでいたがロイにはみせられる訳がなく。
化粧品売り場で化粧品を購入し、怪しげな物は別会計し領収書を貰った。(勿論袋も別にして貰い、犯人に突き付けようとしてる)
本屋へと急ぐと窓越しに雨音が強まるのが聞こえてきた為、さらに足を早めながらロイを探した
しばらくしてるとロイの方から「マルスさん」って言いながら手を振って
近くにきたので割とすぐに合流できた
マルスが「お疲れ、全部見つかったかい？」と聞くとロイはしょんぼりした表情になって「僕じゃ手の届かないとこにある本が…取れなくて。でもでもそれ以外は揃いました！」と途中明るくなっていった
マルスが「(…本当にコロコロと表情が変わってて可愛いなぁ。見てて飽きない…)そっか、じゃぁ僕が取るからその本があった場所に行こうか。何処にあったの？」と聞くとキョロキョロと見回してから「…んとあそこ…だったかな…」と不安そうに呟きながらふらふらと歩き出した
マルスは「(…大丈夫かなぁ)」と思いつつもロイの後を追うとロイは「ぁ、あった…あそこです！」といって一冊の本の背表紙の端を背伸びしながら触るが届かないのかプルプルと振るえてる
マルスが「(…本当にロイは可愛いなぁ…。見てて和む…)」とぼんやり見ていて手伝うのを忘れるとロイはしばらく頑張っていたがやめた